落合博満氏が「神主打法」を分析 「同じ構えは2回はない」 オープンステップは「危機感から」

[ 2022年9月7日 17:05 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が7日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。現役時代と同モデルのバットを手に、神主打法といわれた打撃フォームについて語った。

 「現役引退してから初めてくらいじゃないかな。(引退後、監督も含めてバットは)持ってない。(指導する時は)ノックバットでやっていた」と落合氏。グリップの位置を高く体の前に掲げる打法は現役時代に「神主打法」と呼ばれたが、打撃フォームについて「同じっていうことは一切ない。いや、いつ、どこで、どうやってできたか分からないフォームなんで、その都度(毎打席)微調整しながら構えてたから、同じ構えっていうのは、2回は、ないと思う」と語った。

 修正していた部分については「相手のピッチャーによって(構えが)変わったり。人間生きているから、2度と同じフォームっていうのはできないんだ。だから、自然に変わっていくんだろうと思う。毎打席、毎球変わっていくと思う。同じ構えっていうのは2度とできないはず」とし、変化が生じる部分については「足のスタンスは変わんない。構えた時、グリップの位置を同じところに置いたとしても(体とバットの角度が)必ず変わってるってこと」とした。

 落合氏は「4番打者」の宿命として、顔付近への死球を避けるために、オープンにステップしながらボールをさばく打法だった。「(頭に)当てられるもん。当てられたら、死んじゃうじゃん」と説明。そのステップの中でバットとボールの距離感をしっかりつかみ、とらえっていったが、「インハイ(内角高め)の球への意識が打撃の進化につながったか」と問われると「それはあると思うよ。当たったら自分が痛い思いをして野球界から去らなきゃいけないっていう、その危機感からだよ」と語った。

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