ソフトバンクのリードオフマン・周東 西武との首位攻防戦で“三盗解禁”も!再奪首へ「走るしかない」

[ 2022年8月16日 04:45 ]

ソフトバンク・周東
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 パ・リーグ2位のソフトバンクは、16日から1・5ゲーム差の首位・西武と敵地で3連戦を行う。リードオフマンとして打線を引っ張る周東佑京内野手(26)は、盗塁の企画増と成功に意欲。盗塁王に輝く活躍でリーグ優勝に貢献した20年以来の三盗も隙あらば狙う。首位再奪取へ、打率・303と好調な打撃にも期待がかかる。

 周東がリミッター解除する。首位・西武との直接対決を前に「もう走るしかない。リード(の広さ)を2年前くらいに戻しても肩に不安や問題もない。残り試合数も少ない終盤戦。行けるときに、しっかりと行っておかなきゃ」と力を込めた。

 昨秋に右肩の手術を受け、今季は5月下旬に1軍に復帰し、53試合出場で16盗塁。一塁けん制を受けた際に手から帰塁すると右肩に負担がかかるため、復帰当初はリード幅が小さかった。右肩の不安が解消された8月は12試合で7盗塁と量産中で、さらに増やすと意欲満々だ。

 20年には13試合連続盗塁のプロ野球記録を樹立。50盗塁で自身初となるタイトルも獲得し、リーグ優勝に貢献。「53試合で16回走れたらまあまあ。数よりも、どう点に結び付けるかを考える」と勝利に直結する走塁を意識している。

 効果的な三盗も“解禁”する。ここまで16盗塁は全て二盗。隙あらば20年に2度成功するなど過去4度決めている三盗も狙う。「チャンスがあれば行きたい。勇(野村勇)みたいに思い切り行けないので、やり方を聞いときます」と大胆に仕掛けていくつもりだ。

 シーズン最後まで駆け抜けるため、栄養面の見直しも行った。1メートル80、70キロと細身で夏場に体重が落ちる傾向がある。和菓子を食べるなどして体重増に努めたが、「変な太り方をしたので今は中断中」。糖類ではなく米、麺類など炭水化物を摂取しベスト体重を維持中。打撃面にも効果が表れ、13日のオリックス戦のサヨナラ弾など、シーズン自己最多の5本塁打を放っている。

 藤本監督は「今の状態を最後まで続けてくれたら」とリードオフマンの好調持続を願っている。球界屈指の韋駄天(いだてん)が再奪首の原動力になる。 (井上 満夫)

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2022年8月16日のニュース