日本ハム・松本剛、初の首位打者獲りへ再出発「結果で示す」　7月19日に骨折した左膝完治せずも先発復帰

パ・リーグ   日本ハム1－2楽天 （ 2022年8月16日    札幌D ）

＜日・楽17＞8回、犠打を決める松本剛（撮影・高橋茂夫）
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　打率でリーグトップに立ちながらも、左膝骨折で戦線離脱していた日本ハムの松本剛外野手（29）が16日、約1カ月ぶりに1軍合流し即「2番・DH」で先発出場。3打数無安打で.355だった打率は.352と3厘下げるも、依然パ・リーグのトップを独走。自身初の首位打者獲得に向けて再スタートを切った。

　球宴直前の7月19日に重傷を負ってから、わずか1カ月足らずでの戦列復帰。「特に緊張した」と振り返った第1打席は空振り三振に倒れる。第2打席は楽天の右翼・田中和に好捕された邪飛に倒れ、第3打席は初球を遊ゴロ。1点差を追う8回は1死一塁で犠打をきっちり決めたが、チームが1点及ばず敗戦。松本剛は無安打に終わったが、地元・札幌Dのファンに大歓声で迎えられ「すごくありがたいですし、正直万全じゃない状態ですけど、（1軍に）上げてもらったのでそこは感謝したいですし、上げてもらったからには結果を残したい」と前を見据えた。

　折れた骨は完全にくっついたわけではない。14日のイースタン・DeNA戦で2打席立っただけの見切り発車だったが、16日試合前の時点でシーズン規定打席（443打席）まであと109打席。残り37戦で1日3打席ずつ立てば規定打席に到達する。試合前「ポイントは四球を増やすこととバント。やっぱ打率を下げたくない」と話していた新庄監督の“親心に「こうやってスタメンで使ってもらえているので、スタメンで出られない選手もたくさんいますしね。そういう選手もいる中で万全じゃない僕を使ってもらってるので、そこは結果で示すしかないと思いますね」と力を込めた。

　残り36戦で106打席。「ケガする前もあんまり首位打者は意識してなかったですし、とにかく1本でも多くヒットをっていう思いでやってきていたので、その気持ちはぶれずにとにかく1本でも多くヒットを打ちたいと。その中で最後それが取れれば、一番いい結果にはなると思いますし、そこは目指してやっていきたいと思います」と、帰ってきた背番12はタイトル奪取を目指す。