九州国際大付・佐倉、必ず進化して帰ってくる! 話題の2年生スラッガーも甲子園では不発「力不足と思う」

[ 2022年8月16日 04:01 ]

第104回全国高校野球選手権大会第10日・3回戦   九州国際大付1―2高松商 ( 2022年8月15日    甲子園 )

<高松商・九州国際大付>高松商に敗れ、肩を落とす佐倉(中央右、右から5人目)ら九州国際大付ナイン(撮影・坂田 高浩)
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 全国制覇を目指した戦いは3回戦で幕を閉じた。九州国際大付は7安打を放ったが、わずか1点しか奪えなかった。5番で4打数1安打に終わった2年生スラッガー、佐倉(人ベンに峡の旧字体のツクリ)史朗は「悔いの残る大会になりました」と唇をかんだ。

 2回の先頭で変化球を捉え、今大会初安打の中前打を放った。この一打を含めた3連打で一時同点のホームを踏んだが、その後3打席は抑えられた。「ヒットは打てたけど、それ以降の打席で打てなかった。力不足かなと思います」。福岡大会では24打数12安打で3本塁打を放ったが、甲子園では8打数1安打で打点なしと不完全燃焼に終わった。

 試合後、プロ注目の捕手の野田海人主将から「来年はしっかり頼んだぞ」と声をかけられた。主軸として足りなかったもの――。初戦で1試合2本塁打した今秋ドラフト候補の高松商・浅野翔吾の姿勢からそれを感じ取っていた。この日の浅野は2打数1安打で1盗塁。佐倉は「凄いオーラを感じた。リーダーシップというか、チームを引っ張る力が凄く伝わってきた。お手本になるような選手でした」と成長を期して話した。

 楠城徹監督は「佐倉は甲子園では打てないんですから、厳しい冬を過ごさせたいと思います」と予告した。佐倉は「甲子園に帰って来るだけでは意味がないので、そこでしっかり自分が打って勝てるようにしたいです」と誓った。もっと進化した姿で聖地に戻ってくる。(杉浦 友樹)

 《エース香西は仲間に感謝》九州国際大付は先発した左腕・香西一希(3年)が緩急を生かした投球で6回2失点と好投。「野手全員が守ってくれて試合はつくれた」と振り返った。今春選抜8強に貢献したエースは県大会の5回戦直前に新型コロナウイルスに感染して離脱。チームが勝ち上がって甲子園の土を踏むことができた。初戦の明徳義塾戦では1失点完投。「最高の仲間と3年間プレーできた」と感謝した。

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