夏連覇へ 智弁和歌山“吉兆”しんがり出陣 対戦相手決まらず岡西主将苦笑いも

[ 2022年8月4日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権大会組み合わせ抽選 ( 2022年8月3日    大阪市内 )

ガッツポーズする智弁和歌山・岡西主将
Photo By 代表撮影

 史上7校目の夏連覇に挑む智弁和歌山は、出場49校で唯一、対戦相手が決まらなかった。岡西佑弥主将(3年)が引いたくじは「25A」。「最後に自分たちが出ることで、これが智弁という野球を見せたい。もうちょい早く(試合を)したかったなという気持ちです」。意気込みをぶつける相手がいない状況に、思わず苦笑いした。

 今年は新型コロナウイルスの集団感染と判断された4校に配慮して一部の試合日程が変更され、しんがり出場校は例年よりも1日遅い第8日の登場となる。それでも、変則日程を経験済みなのが王者の強みなのだろうか。中谷仁監督も前向きに捉えた。

 「1つ戦ったチームと試合をさせていただくという同じ流れなので、雰囲気というか感覚はつかんでいます」

 昨夏は大会第6日の8月14日に初戦の2回戦を予定していたが、雨による順延が7度あり、さらに対戦相手の宮崎商がコロナ集団感染のため出場辞退。不戦勝となったことでチーム初戦の3回戦は24日までずれ込んだ。学校と宿舎を往復して難しい調整を強いられる中、6日間で4試合の過密日程を勝ち抜いて頂点に立った。岡西をはじめ、昨年を経験した主力が残っているのもプラス材料だ。

 重圧の懸かる連覇という言葉にも臆することはない。岡西は「自分たちだけが目指せることなのでありがたい」と話す。焦らずとも試合はやってくる。万全の状態をつくり上げ、じっくりと連覇へ歩んでいく。

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2022年8月4日のニュース