牛島和彦氏 ロッテ・朗希は直球走らず、浮いたフォークを痛打される悪循環

[ 2022年8月4日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ4―5楽天 ( 2022年8月3日    楽天生命 )

<楽・ロ>6回、島内に逆転の2点適時打を許す佐々木朗(撮影・沢田 明徳)
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 【牛島和彦 視点】ロッテ・佐々木朗にとっては試練が重なったマウンドになった。球宴で投げたとはいえ、マメをつぶしてから実質的に初めての登板。指先の不安もあって立ち上がりから球速は155キロ前後。直球が走らないから追い込んでもフォークを簡単に見逃されてしまう。

 初回島内に打たれたのは甘く浮いたフォーク。5回には3者凡退に抑えたが、岡島、辰己、鈴木大には追い込みながらフォークを見逃された。振ってもらえない焦りで、回を重ねるごとにフォークが浮いてきた。4回途中には雨で中断。再開後、マウンドに上がるがこれもプロに入って初めてのこと。どう対応していいのか分からなかっただろう。

 精神的なスタミナが途切れた6回、限界が来た。先頭の茂木に甘いフォークを打たれ、西川にも浮いたフォークを適時打された。直球が走らず、フォークを痛打される悪循環。一度つぶしたマメが完全に固まるには時間がかかる。あと2回ぐらいは中6日80球程度に抑えて回復を待つ方がいいと思う。(スポニチ本紙評論家)

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2022年8月4日のニュース