阪神・湯浅、30ホールド両リーグ一番乗り!開幕前から目標の数字に到達「素直にうれしい。自信になる」

[ 2022年8月4日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―1巨人 ( 2022年8月3日    東京D )

<巨・神>8回終了後、無失点に抑え、伊藤将(右)とグータッチをかわす3番手登板の湯浅(撮影・坂田 高浩)
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 1点のリードでも安心して見ていられる。7月30日から4試合連続の救援登板も苦にならない。阪神・湯浅が1回をわずか10球で3者凡退。危なげない投球を見せ、両リーグ一番乗りで30ホールドに到達した。

 「いつも通り、強気で向かっていく気持ちでマウンドに上がった。(30ホールドを)達成できたことは素直にうれしい。自信にもなる」

 2―1の8回から登板した。先頭の代打・ウィーラーを中飛に仕留めると、続くポランコをフォークで空振り三振。最後は前の打席で本塁打を放っていた吉川を左飛に退けた。

 開幕前から目標にしていた数字を達成したとはいえ、視線はすでに次を見据えている。前半戦終了時には「現実的に見て(30ホールドは)達成できるなというのはあるので、(目標を)最優秀中継ぎに変えて」と上方修正。ここからは個人タイトルを新たなモチベーションに変えて、チームの勝利に貢献していく構えだ。

 「いい状態をキープしていけるように調整して、チームの勝ちにつなげていきたい」

 活躍の裏で粋な計らいも見せていた。7月17日の誕生日に合わせ、両親からは洋服をプレゼントされた。定期的に果物や大好きな抹茶のお菓子などを寮に差し入れしてくれる2人には、感謝の気持ちを忘れたことがない。日頃の思いも込めて、「自分もプレゼントがしたい」と提案。登板機会こそ訪れなかったが、同日の甲子園での中日戦に招待することで“お返し”した。

 これで7月2日の中日戦から10試合連続無失点。その間、9ホールドという目覚ましい活躍ぶりに、母・衣子さんも「元気をもらっている」と目を細める。ただ、大ブレークを果たしたとはいえ、まだまだ成長途上。1年間投げ抜いた経験のない右腕にとって、本当の勝負はここからだ。(長谷川 凡記)

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2022年8月4日のニュース