3ストライク目を見逃したのにプレー続行 アストロズ・アルバレスの三振に誰も気がつかず

[ 2022年8月4日 09:51 ]

3ストライクで三振にならなかったアストロズのアルバレス(AP)
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 3日にテキサス州ヒューストンで行われたアストロズ対レッドソックス戦で珍事が起こった。

 問題の場面となったのはアストロズが4―0として迎えた3回裏の攻撃。この回の先頭打者は今季30本塁打(ア・リーグ2位)を放っている「3番DH」のヨルダン・アルバレス(25)だった。

 強打者を迎えてレッドソックスのベテラン、リッチ・ヒル(42)は緩い球を多投。初球は111キロのカーブでボールとなったが、2球目は同じく112キロのカーブでストライク。3球目は108キロのスライダーだったがアルバレスはこれをファウルにしていた。

 そして4球目。ヒルの投げた136キロのチェンジアップをアルバレスは見逃し、ジム・ウルフ球審はストライクを宣告。この次点で三振によるアウトが成立していたはずだが、アルバレスはバッターボックスにとどまり、ヒルは次の投球動作に入った。しかもウルフ球審もアウトであることをアルバレスに促さず、「1ボール&3ストライク」のあとの5球目をヒルが投げ、アルバレスの一打は一塁ゴロとなった。

 両軍の指揮官も“異変”には気がつかず、試合後にアストロズのダスティ・ベイカー監督(73)は「全員がミスを犯したようだね」と苦笑いを浮かべていた。

 なお試合はア・リーグ西地区首位のアストロズが6―1で勝って68勝38敗。先発したホセ・アルキーディー(27)は7回を2安打、無失点に抑えてメジャー4シーズン目で初の2ケタとなる10勝目(4敗)を挙げた。オリオールズから移籍してきたトレイ・マンシーニ(30)は2回に11号2ラン。新天地での2戦目で初の本塁打を記録している。

 敗れたレッドソックスは4連勝を逃して53勝53敗。勝率は5割ながらア・リーグ東地区では最下位に沈んでいる。

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