大阪桐蔭に吉兆データあり 寅年は春夏連覇イヤー、偉業へ第5日に旭川大高と初戦

[ 2022年8月4日 06:00 ]

第104回全国高校野球選手権大会組み合わせ抽選 ( 2022年8月3日    大阪市内 )

対戦が決まった大阪桐蔭・星子主将(左)と旭川大高・広川主将
Photo By 代表撮影

 第104回全国高校野球選手権大会(6日から17日間、甲子園)の組み合わせ抽選会が3日、大阪市内で開かれた。春夏連覇へ挑む大阪桐蔭は旭川大高(北北海道)との初戦が決定。そのほか、愛工大名電(愛知)―星稜(石川)、近江(滋賀)―鳴門(徳島)といった好カードも初戦に組み込まれた。5日には開会式のリハーサルが行われる。

 吉兆イヤーに春夏連覇を目指して戦うのは、ベンチ入りの18人だけではない。大阪桐蔭・星子天真主将(3年)は同校3度目の大偉業に挑むからこそ、部員64人の全員野球を強調した。

 「メンバーは18人なんですけど、スタンドもいっしょに部員64人で戦うとずっと言ってきている。64人で戦って、春夏連覇を達成したい」

 直近2回の寅年は98年の横浜、10年の興南がともに春夏連覇。作新学院が史上初の春夏連覇を成し遂げた62年も寅年で、偉業へ唯一の権利を持つ大阪桐蔭にとっては心強いデータが並ぶ。

 初戦の相手は第5日第1試合で旭川大高に決まった。1回戦としては最後から2番目となり遅めの登場だが、これも“吉兆”だ。今春選抜では大トリ登場でも大会11本塁打の猛打で優勝。「選抜の時の方が1回戦が遅かったので、そこまで焦れる気持ちはないと思う」とドッシリと構えている。

 春は攻撃力で、夏の大阪大会では7試合で計1失点という守備力で圧倒。攻守両面で隙などないように見えるが、油断こそ最大の敵だ。大阪大会終了後すぐ64人を集め「やっとスタートライン。ここからが本当の戦い。簡単にいくことなんて、夏はない」と引き締めた。技術面だけでなく、心の隙も一切、許さないのが“最強世代”の主将の流儀だ。

 西谷浩一監督も「勢いが出ている状態。甲子園というところでモチベーションも高いですし、このために準備してきた」とチーム状態の良さにうなずく。歴史は繰り返すという格言を、実力で証明し夏も頂点に立つ。(北野 将市)

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2022年8月4日のニュース