広島・床田が走塁で負傷交代…離脱は避けられず チームも今季最悪6連敗で借金5に

[ 2022年8月4日 04:45 ]

セ・リーグ   広島5-6DeNA ( 2022年8月3日    横浜 )

<D・広>5回、一ゴロに倒れた後転倒した床田(撮影・島崎忠彦)
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 弱り目にたたり目だ。広島は3日のDeNA戦で4度目のサヨナラ負けを喫し、今季初の6連敗に沈んだ。さらに床田寛樹投手(27)が5回に一ゴロを打った際の走塁で両脚を負傷して途中交代し、戦列離脱は避けられない。今季最悪に並ぶ借金5まで膨らみ、3位・DeNAとは2ゲーム差。後半戦未勝利と苦しむ中、8勝で勝ち頭の左腕まで失う非常事態に直面した。

 後半戦の逆襲を目指す中で、床田を欠くという事実はあまりに痛い。試合中に負傷交代して横浜市内の病院へ直行。試合終了直後は詳細な診断結果が明らかになっておらず、佐々岡監督は「どういう状況か分かっていないが、心配です」と口にするしかなかった。

 アクシデントが起きたのは2―3の5回の攻撃だ。1死三塁で一ゴロを放って一塁へ走り出した直後、地面に左足を取られてつまずき、右足一本で全体重を受け止めるようにして急ブレーキをかけて転倒。表情をゆがめたまま起き上がることができず、担架で三塁ベンチ裏に運ばれた。

 2回までの3失点から立ち直りかけたところで負傷。もちろん、5回のマウンドに姿はなかった。蔦木篤トレーナーは「両脚ともにアクシデントがあった」と説明。4日には広島市内の病院で精密検査を受ける予定で、戦列離脱は避けられない状況だ。

 球宴を挟んで先発ローテーションを再編。チーム最多の8勝で並ぶ森下を火曜、床田を水曜の先発に変更し、左右の勝ち頭を週前半に2日続けて並べた。8月に2度あるヤクルト3連戦をいずれも週前半に控え、その対策を打って迎えた後半戦だった。しかし、肝心の来週のヤクルト戦を迎える前に床田が想定外の負傷に見舞われた。

 新型コロナ陽性で一時離脱中のマクブルームは5日の阪神戦、下半身のコンディション不良から2軍で実戦復帰した西川は9日のヤクルト戦から1軍に合流予定。やっと投打ともにベストメンバーがそろう目前で再び暗雲に包まれた。試合も今季最多に並ぶ8投手をつぎ込んだ末の延長11回に力尽きた。6連敗、借金5はいずれも今季ワースト。後半戦は5戦未勝利で、指揮官は「もう一回全員で戦うしかない」と言葉を絞り出した。(河合 洋介)

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2022年8月4日のニュース