【大谷と一問一答】また104年ぶり偉業お預け「もどかしさはもちろんある」「自分が打っていれば」

[ 2022年8月4日 16:09 ]

ア・リーグ   エンゼルス1―3アスレチックス ( 2022年8月3日    アナハイム )

試合後の会見に臨む大谷(撮影・柳原 直之)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(28)は3日(日本時間4日)、本拠地エンゼルスタジアムでのアスレチックス戦に「2番・投手兼DH」で今季18度目の投打同時出場。勝ち越し2ランを被弾し、6回途中3失点で、7敗目を喫した。登板試合の3連敗は日米を通じ自身ワーストで、またも、1918年のベーブ・ルース以来104年ぶりとなる同一シーズン「2桁本塁打&2桁勝利」は持ち越しとなり、連続試合2桁奪三振も「6」でストップ。「右前腕のけいれん」で7回の打席は代打を送られて途中交代となった。エ軍は1―3で敗れた。

 3回まで無失点に抑えたが、4回に三ゴロ失と暴投で無死二塁とし、マーフィーに右前適時打されて先制点を許した。味方打線が同点に追いついた直後の6回無死一塁からはマーフィーに左越え2ランを浴び、2死一、二塁としたところで降板した。5回2/3、99球を投げ、7安打3失点(自責2)、7奪三振だった。打っては、初回の第1打席はア軍の先発右腕カプリーリアンの前に空振り三振、3回1死二、三塁の第2打席は三直、5回1死二塁の第3打席は遊ゴロで、7回2死の第4打席で代打を送られて途中交代した。これで通算成績は、投手は18試合で9勝7敗、防御率2・83、打者は101試合で375打数95安打、打率・253、22本塁打、62打点、11盗塁となった。

 大谷との一問一答は以下の通り。

 ――右の前腕をつったとフィル・ネビン監督代行が説明した。

 「右ですね」

 ――明日の試合は出場するか。

 「出ると思います」

 ――スライダーが61球と多かった。

 「そうですね。感じもよかったですし、コマンド(制球)も1点差を争う中で一番効果的だった」

 ――疲れもあったと思うが、休む考えは。

 「出られる試合は出たいと思いますし、休める余裕もないですし」

 ――打席では得点圏で凡退した。

 「(3回)1死二、三塁ですかね。あそこでゲーム自体は決まったのかなと見えるので。自分があそこで打っていれば、あそこで打てなかったのが敗因かなと思います」

 ――トレード期限が過ぎた。ソワソワしたか。

 「自分がですか?特にはないですね」

 ――右腕の症状はこれまでに経験したことがあるものか。

 「単純につりそうな感じなので。足がつりそうな感じと一緒ですかね」

 ――打撃にも多少影響するか。

 「そうですね。中(のケージ)で打とうとした時につりそうになったので。いけそうではありましたけど、大事をとってというか」

 ――投球への影響は。

 「降板するまではなかったですね。降板して次の打席に向けた準備の中で」

 ――スライダーは5回までと、6回の違いはあったか。

 「違いはないですね。投げたところが甘かったのが一番かなと思います」

 ――スライダーを多投したのは体調か、ゲームプランか。

 「プランもありますし、ゲームの中でというのもあります。全部を含めた中で一番、何がいいかをチョイスして投げた感じですね」

 ――前回登板後には10勝は節目と話していた。勝てないもどかしさはあるか。

 「もどかしさはもちろんありますし、チームは結果的に負けているので。3点取られたられたら、なかなか勝つチャンスは今のところないかなと思いますし。先制点を取られたらやっぱりなかなか厳しい展開になってしまうので。一番は先制点をあげないのが一番かなと思います」

 ――1点もやれない重圧が今まで以上に強くなっているか。

 「基本的にやることは変わらないですけど。もちろんロースコアのゲーム、勝負になっているのはみんな理解していますし。そこを勝ち抜くためのピッチングをしたいと思っているので。今日はそこができなかったかなと思います」

 ――マーシュ、イグレシアス、シンダーガードの3選手が移籍し、チームの雰囲気が変わったか。

 「新しい選手も入ってきていますし、単純に出ていった選手たちに関しては、心の底から応援しているので。いいチームで結果を出して、ポストシーズンで頑張ってほしいなと思っています」

 ――疲れが溜まる時期。長いイニングを投げるために必要なことは。

 「長いイニングももちろん大事ですけど、一番はゼロでいくっていくっていうのが今のところ(大事)。単純にゲームをつくれば試合に勝てるかと言ったら、今はそういう時期でもないので。最初からあまり先のことを考えずに、ゼロで並べていくことが一番大事かなと思います」

 ――チームが主力を放出して、再建モードにシフトチェンジ。自身のメンタルへの影響は。

 「どうですかね、それは最初勝っていた時期と比べたらやっぱり多少違いますし、トレードで売り手に回るっていうのはそういうことなので。チーム的にもポストシーズンを目指してやっていこうという、そういう士気の下で、士気高くはやっていけてはもちろんできていないので。今、自分たちにできる1打席だとか1イニング、1人のバッター相手にしっかりと結果を出したいなっていうのが積み重ねで、今日の試合を勝てればいいなっていうところじゃないかなと思うので。なかなか1勝がポストシーズンだったりとか、そういうことにつながる可能性が低いっていうのは選手としてなかなか厳しいと思いますけど。やることに集中してやりたいなと思います」

 ――モチベーションの維持が難しいか。

 「そうですね、そういう意味でのモチベーションはもちろん難しいかなと思いますけど。個人的にやらなければいけないことはたくさんありますし、まだまだ続いていく野球人生なので、1試合1試合集中してどんな状況でもやれることをやりたいなと思います」

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