阪神・梅野、攻守で投手陣をアシスト 戸郷撃ち3号に「すごくいい投手。自信にもなる」 

[ 2022年8月4日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神2―1巨人 ( 2022年8月3日    東京D )

<巨・神>5回1死、左越えにソロ本塁打を放ち、ナインに迎えられる梅野(撮影・坂田 高浩)
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 阪神・梅野が2夜連続で貴重な追加点を叩き出した。1点優勢の5回1死、戸郷の初球146キロ直球を3号ソロ。今季の過去2試合17イニングで1点も奪えていなかった右腕には初回、12球中、直球を11球も投げられ、簡単に3者凡退に抑えられた。仲間がひねられたその球を、左翼席へ放り込んだ。

 「戸郷はすごくいい投手。それを、(初球にとらえて)しっかりスタンドまで運べたのは、自信にもなる。とにかくチームの勝利に貢献できてよかった」

 6回に吉川のソロで1点差に詰め寄られただけに、この一発が効いた。1点優勢の9回に2点打を放った前夜に負けぬ活躍だ。女房役として、伊藤将、浜地、湯浅、岩崎をリードして勝利に導いた。

 「本当にしびれる試合。同点にならないよう、バッテリーで攻めながら、追いつかれないことだけを考えた」

 出たり出なかったりが続いた今季序盤から一転、これで14戦連続先発。この間、チームは11勝3敗と大きく勝ち越す。攻守で存在感は増すばかりながら、危険と隣り合わせのポジションゆえ冷や汗をかいたこともあった。

 7月23日のDeNA戦。打者・嶺井が空振りしたバットが背中と足と右手に当たった。翌24日は右手の痛みを我慢しながら出場した。オリックス捕手、伏見は今季、バットを頭に受け、病院に運ばれた。一つ間違えれば、梅野にも同じ危険が降りかかった可能性があったが、「戦っている以上は仕方がないプレー」と意に介さない。

 この巨人戦も、ファウルチップを左手に受けて悶絶(もんぜつ)しながらも、フル出場をした。扇の要がしっかりしていれば、チームも安泰だ。(倉世古 洋平)

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2022年8月4日のニュース