楽天コロナ禍救う田中将日米183勝にV打の大地「言うことありません」田中将「息子が喜んでいます」 

[ 2022年4月5日 17:48 ]

パ・リーグ   楽天7-3西武 ( 2022年4月5日    楽天生命 )

<楽・西1>勝利を喜ぶ楽天の選手たち(撮影・篠原岳夫)
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 楽天・田中将大投手(33)が5日の西武戦(楽天生命パーク)に先発。7回8安打2失点と確実に試合をつくり、今季2勝目を手にした。石井一久監督を超える日米通算183勝目。お立ち台で「去年の7月くらいから、監督まであと1勝というところでずっと止まっていたので、(前回登板で)まず並んで、本拠地でホームで超えることができてうれしいです」と声を弾ませた。

 ももいろクローバーZの百田夏菜子が作詞・作曲したオリジナル曲「一味同心」を登場曲としてマウンドへ。初回、味方に2点をもらいペースをつかんだ。最速151キロ直球を軸に、スライダー、カットボール、スプリットなど多彩な変化球で投球を組み立て。「味方が手厚いサポートをしてくれていたので、楽に投げることができました」。2-0の3回無死一、二塁のピンチをしのぐと、直後に味方が3得点。5-0の5回に2点を失ったが、崩れることなく、7回を投げ切った。石井監督からも「7回を2失点で持ってきてくれるのはさすが」と絶賛される投球内容だった。
 
 同球団は1日に、同日のソフトバンク戦(楽天生命パーク)で先発予定だった則本昂大投手、アラン・ブセニッツ投手、西口直人投手、安田悠馬捕手、川島慶三内野手、小深田大翔内野手、小峯新陸投手、小山伸一郎投手コーチと8人の陽性者が出たことを発表。3月27日には茂木栄五郎内野手が陽性判定を受けていた。複数の感染者が出たことから2、3日のソフトバンク戦(楽天生命パーク)計2試合を中止。この日も弓削の陽性判定が発表されるなど、依然、コロナ禍に苦しむチームで、大黒柱が絶大な存在感と、頼もしいばかりの背中を見せた。

 昨年5月1日ロッテ戦以来となる本拠地での勝利。お立ち台では先制打を含む3安打3打点の鈴木大と肩を並べた。田中将の投球を聞かれた鈴木大が「僕が評価していいんですか?言うことありません。ナイスピッチングでした」と恐縮したのに対し、愛息が同選手の大ファンだという田中将は「最初、タイムリー打った瞬間に息子喜ぶわって思いました。ありがとうございます。となりに立たせていただいて。息子が喜んでいます」とおどけてみせた。開幕早々、コロナ禍に見舞われた楽天。ナインが一丸となって窮地を脱し、秋の大目標へと向かう。

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