「大谷番」が見た登場曲の変遷と思い 縁起、同僚との話題…ピンク・レディーから呪術廻戦まで

[ 2022年4月5日 02:30 ]

オープン戦   エンゼルス5ー1ドジャース ( 2022年4月3日    アナハイム )

<エンゼルス・ドジャース>5回、ソロを放ち、トラウト(右)に迎えられる大谷(撮影・光山 貴大)
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 日本ハム時代の14年から「大谷番」で、今年で9年目を迎える。投打ともに登場曲は話題になり、取材時に曲に込められた「思い」などを尋ねてきた。

 18年までは周囲に選曲を任せるケースが多かった。例えば14年。打者はmiwaの「キットカナウ」で投手はPerfumeの「Party Maker」。球団広報の選曲だったが投打で好結果が続き「縁起もいい。このまま変えずにいくと思う」と験を担いだ。

 前年の右肘手術もあって打者に専念していたメジャー2年目の19年ごろから自ら選曲するようになった。5月には人気ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のテーマ曲に変更。70年代回顧シリーズが行われた8月にはルパン三世のテーマ曲を選んだ。同シリーズでは満塁時にピンク・レディーの「UFO」が流れる予定だったが、その機会は訪れなかった。21年は人気アニメ「呪術廻戦(じゅじゅつかいせん)」のエンディング曲「LOST IN PARADISE feat.AKLO」を選択。同僚らと同アニメの話題で盛り上がることが多く「毎週楽しみにしていた。面白い」と語っていた。

 大谷がなぜ今季登場曲を「ザ・グレイテスト・ショー」にしたのか。これまでと同様、必ず何かしらの思いはあるはず。近いうちに訪れるであろう取材機会で、聞いてみたい。(柳原 直之)

 【こだわり“ヒット”曲】

 ☆投手・大谷 日本ハム時代の13年はヒューイ・ルイス&ザ・ニュースの「ザ・パワー・オブ・ラブ」。14年はPerfumeの「Party Maker」。15年からアフロジャックVSサーティー・セカンズ・トゥ・マーズの「ドゥ・オア・ダイ(リミックス)」。

 ☆打者・大谷 同13年はTRIPLANEの「ドリームメイカー」。14年はmiwaの「キットカナウ」。15年からエンゼルス移籍後の20年までオリー・マーズの「ラップド・アップ」。21年は人気アニメ「呪術廻戦」のエンディング曲でALIの「LOST IN PARADISE feat.AKLO」。

 《打球速度昨季両リーグ断トツ》並み居るパワーヒッターの中でも大谷の打球速度は群を抜いている。昨季の本塁打の中で打球速度が110マイル(約177キロ)を超えたのは大谷が25度で両リーグ最多。46本塁打のうち半数以上を占める。ア・リーグ本塁打王のゲレロ、ナ・リーグ本塁打王のタティスも上回る数字で、打った瞬間に一発と分かる打球が多かった。

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2022年4月5日のニュース