帝京平成大が東都大学連盟新加入 「新興大学のスポーツ振興」と「連盟の活性化」が狙い

[ 2021年12月6日 07:30 ]

フォトセッションでポーズをとる(前列左から)帝京平成大硬式野球部・更田篤稔主将、冲永寛子・帝京平成大学長、大島正克・東都大学野球連盟理事長(後列左から)佐藤剛・帝京平成大硬式野球部部長、河野和洋・帝京平成大硬式野球部監督、樋越勉・東都大学野球連盟副理事長兼監督会幹事長、増子敦仁・東都大学野球連盟常務理事(撮影・郡司 修)
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 【伊藤幸男の一期一会】今年で結成90年を迎える東都大学野球連盟に5日、帝京平成大学が「22校目」の加盟校として新たに加わった。新規加盟校は63年ぶりとなる。

 同大は1987年に千葉県内で開学したため、今秋まで千葉県大学野球連盟に所属していたが、現在は池袋・中野キャンパスに約8割の在校生が通学するため、2年前に東都大学野球連盟へ移行を打診。同連盟は都内に同大の法人本部があることなどを協議し、加入を承認した。

 同大は今秋千葉県大学リーグ2部優勝も、東都では一番下の4部からのスタートとなる。とはいえ河野和洋監督(46)は「次なる夢は神宮で校歌を歌うことです」と高らかに宣言した。明徳義塾在学時には星稜・松井秀喜氏(元巨人など)を5敬遠し、物議を醸した。卒業後は専大で黒田博樹氏(元広島など)らと活躍。社会人、米・独立リーグなどでもプレーを続け、19年秋以降から同大の指揮を執っている。

 同大の冲永寛子学長(47)は「大変うれしく思います」と改めて謝意を述べると「(都内の)学生に野球部を応援する機会を設け、大学スポーツの振興を図りつつ、野球部に実力の東都でプレーする機会を作りたかった」と経緯を説明した。

 東都連盟側もコロナ下で1~4部の傘下21校に難問が表面化しているからこそ、新規加入校によって「活性化」を図りたい意向があるはずだ。会見後には連盟の新愛称「PREMIUM UNIVERSITIES22」(略称・プレユニ22)を発表。大島正克理事長(73)は「22大学がしっかりとリーグ戦で頑張って頂きたいという思いを込め“戦国東都”に代わる新愛称としたい」と付け加えた。

 少子化により大学生が減少する一方、近年は大学スポーツで入学希望者を呼び込もうという動きもある。あくまで大学野球に限った動きではあるが、現状に甘えていては先細りは避けられない。「打開策」の今後を見守りたい。

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