ソフトB千賀 来オフメジャーへ破棄可能複数年契約!国内FA行使せず年俸2億円増6億円の変動制5年契約

[ 2021年12月6日 05:30 ]

年俸6億円の5年契約を結び来季の目標を色紙に書く千賀(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの千賀滉大投手(28)が5日、福岡市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、国内フリーエージェント(FA)権を行使せず2億円増の年俸6億円の変動制5年契約でサインした。来年以降に契約の見直しや破棄ができる「オプトアウト」条項付き。来季中に取得見込みの海外FA権の来オフ行使が可能だ。球団はメジャー志向の強いエースを来オフに快く送り出す意向だ。残留ならば5年契約で他球団流出を防ぐ。(金額は推定)

 夢が凝縮された5年契約だ。その間、メジャーかホークスで投げることになる。千賀は今季取得した国内FA権を行使せず、単年4億円から新たに複数年契約を結び直した。オンライン会見が不調でなかなか始まらず、室内の鏡でネクタイを結び直すと満面の笑みを見せた。

 「必要と言われたし本当に責任感を持たないといけない数字。オプトアウトが付いているので国内はホークスでやっていこう、そういう決断になった。とにかく1年間、やりたいという思いです」

 17年から訴えてきたポスティングシステムでのメジャー移籍は今回も認められなかったが、自身が持つ育成出身最高額を更新する2億円アップの年俸6億円。加えて、5年契約には好条件の「オプトアウト」が付いた。来季中に海外FAを取得の見込みの千賀が、来オフには契約を見直したり、破棄もできる。

 「とにかくオプトアウトを使わなければ、ずっとここにいられる」。それでもメジャー志向は変わらない。「野球人である以上、前(夢)がある。ここが世界の…やっぱりやめておこう(笑い)。でもやっぱり(思いは)ある。それがホークスにいる中でも力になることは間違いない」。今季チームは4位。千賀も負傷で出遅れた。

 双方にとって理想の形だ。オンライン会見に応じた三笠GMは、オプトアウト行使条件が海外FA権でのメジャー移籍時のみと説明。契約期間中ならば他球団への流出を阻止できる。「来季もプレーしてくれる。うれしく思います。以前からの夢と両者の考えを話し合っての結論。海外でプレーしないと言ったときに、プレーするのがホークス」と“ウィンウィン”の交渉となった。

 4月に左足首を負傷も、東京五輪では2試合に登板し金メダルに貢献。五輪後11戦で9勝し6年連続2桁の10勝に乗せた。「今年は谷あり山あり、谷あり、谷あり、谷あり。金メダルは良かったけど。松葉づえを突きながら悔しい、苦しい思いをしたので、キャリアベスト、今までの全部の数字をぶち抜くぐらいの気で投げたい」。2年ぶりリーグ制覇、日本一へ。藤本新監督を胴上げして夢のメジャーへ。千賀が決意を持って腕を振る。(井上 満夫)

 《GM「FAは選手の権利」》三笠GMが、千賀の海外FA権取得後のメジャー移籍を容認する姿勢を示した。この日のオンライン会見で「従前からポスティングでメジャーに行ってもらうのは、やらない方針だった」と改めて説明も、FA権の行使には「海外FAを取ってのメジャーは選手の権利。FAは選手の権利なので快く送り出して、頑張ってもらいたい」と話した。

 《栗山ジャパン入りにも意欲》千賀が、栗山監督率いる日本代表入りにも意欲を示した。小久保監督での17年WBCでは侍ジャパンで唯一の大会ベストナインに選出された。23年WBCは来春から予選が始まる。「そこにふさわしい選手が呼ばれる場所。そこにふさわしいトップの選手になれるように日々を大切に送るだけ」。オフの宮古島で合同自主トレ。来季のチーム日本一奪回と侍入りへ準備を始める。

 《本拠地水回り改善求める》千賀が交渉で、球団に対しペイペイドーム内の水回り改善の要望を出したことを明かした。「もうこの建物は30年くらいたっているが、水回りがそのまま。風呂、トイレ、洗面台…詰まったり、汚れたり。水回りの整備を3回、言わせてもらいました」。流れるように話していた。

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