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日本ハム・伊藤大海 初完投が初完封!新人トップ8勝目 新人王争いオリ宮城を猛追

[ 2021年8月30日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム6―0西武 ( 2021年8月29日    メットライフD )

<西・日>プロ初完封を挙げ笑顔を見せる伊藤(撮影・会津 智海)
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 日本ハムの伊藤大海投手(23)が29日、西武戦でプロ初完投を4安打完封で飾り、チームトップの8勝目(5敗)を挙げてチームを後半戦初の連勝に導いた。過去3戦勝利なしの西武戦、それも2戦2敗、防御率6・10だった鬼門のメットライフドームで白星を挙げ、パ・リーグ5球団から勝利。新人王争いはリーグトップ11勝を挙げるオリックス・宮城が先行するが、伊藤がバトルを激化させる。

 たかが3球、されど3球。自己最多の134球のうち、新球チェンジアップは3球だったが、先発完投が理想の伊藤にとっては収穫は大きい。

 「いつもは6、7回を全力で投げていた。今日は少しでも余力を残してという形で投球の中でメリハリがあった」。金メダルを獲得した東京五輪後の初勝利をプロ初完投、初完封劇で飾った。

 最初にチェンジアップを投じたのは元同僚・平沼との5回の対戦だった。試合前に直球勝負のジェスチャーで挑発してきた同学年の左打者に「何とか見事に空振りさせたい」とカウント1―1から2球連続で同球種で空振りを奪った。6回2死でも同球種で栗山を一ゴロに仕留めた。

 侍ジャパンで同僚だった広島・森下から教わったのがチェンジアップだ。キャッチボール相手だった森下が突然投げてきた際に「本当に真っすぐと同じ回転でボールが来ない。ウッと前に出される」と衝撃を受けた。森下から褒められるのは10球中1球程度だったが、「(五輪の)収穫はチェンジアップ」と握りを教わって磨きをかけてきた。「長い回を投げるには緩急も必要」と直球にも強弱をつけ、要所で脱力。31日に24歳の誕生日を迎える右腕が、一回り成長した投球で三塁を踏ませなかった。

 8回を終え、既に自己最多122球に達した伊藤がベンチで荒木投手コーチに続投を志願する姿があった。栗山監督は伊藤の続投を「1点取られるまでは」と考え、ブルペンには7回から継投の準備をさせていた。完投する条件は完封。それを見事に達成した。

 五輪後初登板の21日楽天戦は5回6失点。自身の連勝が6で止まる悔しい黒星で、「テンポをよくして、守備の時間を短くして帰ってくるのは改めて大事だと感じた」と反省した。驚異の修正力で新人では並んでいた楽天・早川を抜き、チームでもトップの8勝目。2桁勝利も見えてきた伊藤は「もちろん、そこにいきたい」と宣言した。新人王レースのトップをいくオリックスの高卒2年目左腕・宮城を新人右腕が猛追する。(東尾 洋樹)

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