高嶋名誉監督 甲子園通算68勝「僕の記録を抜け」智弁同士の決勝に涙 切磋琢磨の“黄金時代”を期待

[ 2021年8月30日 05:30 ]

第103回全国高校野球選手権大会決勝   智弁和歌山9ー2智弁学園 ( 2021年8月29日    甲子園 )

智弁和歌山で監督を務めた高嶋仁氏
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 監督として智弁学園と智弁和歌山を甲子園に導き、現在は両校の名誉監督を務める高嶋仁氏は「智弁対決」を見守り「理事長(故藤田照清氏)の言葉が浮かびました。“両方の学校で甲子園決勝をやってほしいな”。現実となったので涙が出ました」と思いをはせた。

 甲子園での対決は02年夏の3回戦で高嶋氏が率いた智弁和歌山が7―3で勝利して以来2度目。試合のターニングポイントを智弁和歌山が4―2リードの4回無死一、二塁での継投策にあるとした。先発の伊藤大稀からエース中西聖輝へのスイッチに「投手の交代が一番難しい。あそこは勝負やと代えて0点で抑えた。あれが大きかった」とうなった。

 対決を実現させた両監督には「両方がまた(甲子園に)出てこなアカンですよ。僕の記録(68勝)を抜けと。そのつもりでやってほしい」と大きな夢を託した。(柳内 遼平)

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2021年8月30日のニュース