電撃無償トレードの背景にある巨人が中田翔を獲得の思惑とは…

[ 2021年8月20日 12:48 ]

<巨人・中田入団会見>入団会見を行った中田翔 (撮影・森沢裕)
Photo By スポニチ

 巨人が日本ハムから中田翔内野手(32)を無償トレードで獲得した背景には、「再生と補強」の思惑がある。

 現場のトップは通算1000勝以上を誇る原監督。やんちゃな青年だった坂本を球界トッププレーヤーに育て上げ、阿部2軍監督も現役時代に畏敬の念を抱いていた存在だ。第3次政権で19年に復帰した際も「(坂本)勇人にカミナリを落とすのも自分の役割」と話し、今季は不調だった丸に2軍降格を告げた。実績のあるベテランであろうと結果を重視する厳しさがある。

 原監督は編成面も担う全権監督として、球界全体の活性化を目指したトレードを昨季から繰り返してきた。中田を一人のプレーヤーとして、再生させたいという強い思いがあるだろう。

 チームとしては、補強面から考えても中田の獲得は大きい。今季獲得したメジャー通算196発のスモークは、新型コロナ禍のため家族が来日できないことを理由にシーズン中に退団。一塁手が固定できない状態が続いている。一から出直しを図る中田が復調すれば、首位阪神を追う上での大きな戦力となる。

続きを表示

この記事のフォト

2021年8月20日のニュース