変化球狙いズバリ 打席での工夫ズバリ 二松学舎大付が西日本短大付の好投手・大嶋柊を攻略

[ 2021年8月20日 15:47 ]

第103回全国高校野球選手権2回戦   二松学舎大付2―0西日本短大付 ( 2021年8月20日    甲子園 )

<二松学舎大付・西日本短大付>6回2死一塁、バッターボックスでマウンド寄りに立つ二松学舎大付・丸山(撮影・河野 光希)
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 組み合わせ抽選は8月3日。対戦が決まってから2週間以上、準備する時間があった。

 二松学舎大付打線は、西日本短大付の好投手・大嶋柊(3年)の対策に時間を割いてきた。0―0の6回1死三塁から先制の中前適時打を放った浅野雄志は「近い距離から投げてもらったり、低めの変化球を振らない練習してきた」とイメージをしながら過ごしてきた。

 2死二塁からは7番・丸山丈司(3年)が右前タイムリーで2点目を挙げた。「打席では前に立って、低めのボールを振らないようにした。前に立った方が打ちやすかった」と振り返った。変化球を積極的に振るため、打席の位置を投手寄りに変えていた。浅野はいつも通り捕手寄りだったが、5回に安打を放った永見恵多(3年)も、桜井虎太郎(3年)も投手寄りに立っていた。

 この日、二松学舎大付打線が放った4安打は、全て変化球を打ったもの。狙い球を絞り、一発で仕留める策が実った。8回までに大嶋と対戦した打者は延べ34人。空振りは4回しかなかった。福岡大会では48回で43三振を奪った右腕を、したたかに攻略した。(川島 毅洋)

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