三重 沖田監督 地方大会は継投策も聖地ではエースが完封 「いけるところまでと。粘り強く投げた」

[ 2021年8月20日 17:14 ]

第103回全国高校野球選手権 第7日第3試合   三重2-0樟南 ( 2021年8月20日    甲子園 )

<樟南・三重>完封勝利を挙げ、ナインと共に笑顔を見せる三重・上山(中央)=撮影・河野 光希
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 2年ぶりの開催となった第103回全国高校野球選手権大会の第7日は20日、甲子園球場で2回戦が行われ、三重(三重)が2-0で樟南(鹿児島)を下し、初戦を突破した。準優勝した2014年以来7年ぶりの初戦突破となった。

 三重大会は継投で勝ち上がってきたが、この日は2年生エースの上山が完封の快投を見せた。

 沖田展男監督は「上山には3点くらいをメドにと思っていたけれど、調子が良さそうだったのでいけるところまでと。その結果完封してくれた」と話し、「樟南さんも準決、決勝と左とあたってたのである程度見てたが、2番手の予定だった(左腕の)辻が滑ってボールが抜けるという情報だったので、同点までは上山でいこうという考えでいきました」と続投を決断した背景を明かした。

 上山の投球について「ピンチもたくさんあったが要所を締めて粘り強く投げてくれた」と称えた。

 「樟南さんの(先発の)西田君は予選から四死球が少なくて変化球も巧み。ロースコアの試合になるかなと思っていた。序盤に先取点をとれたのが大きかった」と振り返った。

 7月26日に三重大会決勝を終え、雨の順延が続いてようやく迎えた初戦。「打つ方は室内でしか打撃できていなかった。まずはしっかり守ろうと。守りからリズムを作っていこうという声かけをした。そのような試合ができてよかった」とナインを称えた。

 「辞退する学校もある中、甲子園で試合ができる。感謝の気持ちを持ってやっていきたいと思います」と次戦を見据えた。

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