阪神・ロハス 25打席目「右」で来日初タイムリー「タイミングもリズムも良い感じになってきている」

[ 2021年8月20日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-5DeNA ( 2021年8月19日    東京D )

<D・神18> 5回無死一塁、適時二塁打を放ったロハスはベンチに向かってガッツポーズ(撮影・大森 寛明)
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 一塁走者・佐藤輝の生還を見届けると、二塁ベース上で両手をポンと叩いた。前夜のヒーロー、阪神・ロハスがまた、打った。それも、右打席での適時打だから、余計に意味がある。2点劣勢の5回無死一塁。坂本が投じた2球目の真ん中スライダーを、左翼線へ痛烈にはじき返した。

 「自分の打席よりも、負けたことが悔しい。勝ちに貢献するという意味で、勝てなかったので全てというか…。それが悔しいというのが大きい」

 チームの敗戦に笑顔はなかったが、自他共に待望の一打でもあった。試合開始前まで、右打席は22打数1安打の打率・045。前夜の先制弾も、左打席からの一発だった。右打席では実に来日通算25打席目での初タイムリー。ヒットエンドランのサインにも、最高の結果で応えた。これで14日の広島戦から5試合連続安打。上昇の兆しは明らかだ。

 懸命な姿は走塁でも変わらない。中野の犠打で三塁へ進むと、梅野の打席の4球目。捕手・山本が三塁方向へはじくと、豪快なヘッドスライディングで一時同点の得点を刻んだ。

 「バッティングのタイミングもリズムも良い感じになってきている。調子自体は上がってきていると思う」

 手応えを口にするように、凡打の内容も良化してきた。2―4の7回無死一塁では桑原の好守に阻まれる痛烈な中直。1点差に迫った9回の4打席目も、右翼後方への飛球を楠本にフェンス手前で好捕された。これには苦笑いを浮かべるしかなかったが、20日からの中日3連戦につながる内容だったことは間違いない。

 「遠征が続きますけど、ファンのみなさんのために、チームに貢献できるように頑張っていきたい」

 前半戦は打率・098と低迷したが、その時のロハスはもういない。たまったうっぷんを晴らすべく、後半戦は助っ人としての真価を発揮する。(長谷川 凡記)

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2021年8月20日のニュース