日大東北 31年ぶり初戦突破ならず 退任の宗像監督「吉田の交代は影響がないと言ったらうそになる」

[ 2021年8月20日 11:37 ]

第103回全国高校野球選手権第7日第1試合 1回戦   日大東北2―8近江 ( 2021年8月20日    甲子園 )

<近江・日大東北>近江に敗れ、肩を落としベンチに戻る日大東北ナイン(撮影・亀井 直樹)
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 第103回全国高校野球選手権大会の第7日は20日、甲子園球場で行われた。第1試合の1回戦では、前日19日に雨のため5回途中ノーゲームとなった近江(滋賀)と日大東北(福島)が対戦。18年ぶり出場の日大東北は2―8で敗れ、31年ぶりの初戦突破はならなかった。

 プレイボール直後にアクシデントが襲った。初回無死、近江の先頭打者・井口が放った打球がマウンドのエースで4番・吉田の右すねを直撃。吉田はすぐに立ち上がり、一塁に送球しアウトにしたが、治療のためにベンチへ。そのまま、ベンチに退き、救急登板した星の守備のミスなどで1失点。星は2回には2ランを浴び、試合の主導権を奪われた。5回無死三塁から奈須の中越え適時三塁打、続く柳沼のニゴロの間に2点目を挙げ2点差に迫ったが、7、8回に失点を重ね、反撃も届かなかった。

 今夏で監督を退任することを明らかにしていた宗像忠典監督は試合後、「吉田は打球が当たった直後から腫れがあった。野手としても試合出場は不可能だと判断したので代えました。やっぱり吉田の交代はチームに影響がないと言ったらうそになります。ただ代わった選手が本当に持ち味を出してくれた。特に3番手の堀米涼は将来性を考えてベンチに入れたんですが、マウンドに上げたら打者の打ち気を利用して変化球をうまく使い勇気のある投球をしてくれた」と話した。度重なる順延、ノーゲームには「長い監督生活の中でも選手の気持ちを維持するのが難しかった。特に長期にわたる合宿ができなかったチームがこれだけ長い時間、ホテルに泊まって野球に打ち込んだという部分で、その気持ちが切れないようにミーティングなどをやってきました」と今夏を振り返った。

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