エンゼルス・大谷 投打4部門初の「クワトロ100」見えた!投球回、奪三振、安打数クリア 打点あと13

[ 2021年8月20日 02:10 ]

ア・リーグ   エンゼルス3-1タイガース ( 2021年8月18日    デトロイト )

<タイガース・エンゼルス>8回1失点で8勝目を挙げた大谷(撮影・沢田 明徳)
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 エンゼルスの大谷翔平投手(27)が18日(日本時間19日)、タイガース戦に「1番・投手」で投打同時出場。8回に両リーグ最速の40号を放ち、投げても自己最長の8回を1失点で自身7連勝となる8勝目を挙げた。

 90球中、69球。大谷のストライク率はメジャー4年目で自己最高の76・7%を記録した。「四球がなかったのが一番良かった。球数も抑えて長いイニングを投げられた」。3ボールも一度だけ。抜群の制球力が光った。

 自己最長8回を6安打1失点、8奪三振で自身7連勝の8勝目。序盤は直球を90~94マイル(約145~151キロ)程度に抑え、変化球で打たせて取った。初回、2回とも併殺を記録するなど5回までわずか55球。このタイミングで「全部三振を取るくらいのつもりで」と配球を変えた。相手の虚を突き、6回はこの日最速99・8マイル(約159キロ)を計測し3者凡退。3番カブレラとの対戦も直球で押し、最後はスプリットで空振り三振に斬った。

 今季初登板が5四球で2戦目も6四球。開幕当初は制球力が課題だったが、7月以降は6試合連続で6回以上を投げ全て2失点以内で4試合が無四球だ。好調の一因がスライダー、カットボールの精度の向上。この日も「序盤は球数を調整するためにスライダー、カット寄りの投球だった」と両球種を駆使して早打ちを誘った。球数減で負担も減り、制球の乱れも激減。最近4試合は全体の40~50%台を占めるなど両球種に絶対の自信を持つ。

 8回で投球回数がメジャー4年目で初の100に到達。「完投したかったか?」との問いには「抑え(R・イグレシアス)も素晴らしいし、どちらでも勝つ可能性はあるかなと思う」と笑った。すでに100奪三振、100安打も達成し、残る節目の100打点まで残り13。投打4部門での「クワトロ100」はもちろん史上初だ。

 「個人的に(18年10月の右肘じん帯再建手術の)リハビリの中というか、100(%)のうちの上の方だと思うけど、まだ体的にも上に行けると思う」と大谷。進化を続け、ファンを魅了する。(杉浦 大介通信員)

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2021年8月20日のニュース