巨人・坂本 猛打賞&11号ソロ!前日痛恨トンネルの名誉挽回 原監督のマンツーマン打撃指導効果も

[ 2021年7月11日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人8ー1阪神 ( 2021年7月10日    甲子園 )

<神・巨>4回2死、坂本は左越え本塁打を放つ(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 2位の巨人は10日、首位・阪神に8―1で大勝し、ゲーム差を2・5に縮めた。前日は1―4の7回無死二、三塁で無情の降雨コールドで敗戦。痛恨の失策を犯していた坂本勇人内野手(32)は初回に二塁打で同じ無死二、三塁の好機を築き、4点の先制劇につなげた。4回には左中間へ11号ソロ。3安打猛打賞の活躍で悔しさを晴らした。

 「帳消し」などという安直な考えはない。本塁打後、ベンチ前で坂本はヘルメットを取り、原監督に一礼した。遊撃の名手が前夜どれほどの悔しさを胸に眠れなかったか。

 試合前のアップに坂本の姿はなかった。室内練習場で原監督にマンツーマンの打撃指導を受けていたからだ。19年の監督復帰後は異例の約20分と長時間。指揮官は「手前みそな話だから」と明かさなかったが、密室で2人だけの時間があった。

 「何よりもチームが勝てたことが一番。思い切って、いい打撃ができた」。5―0の4回、伊藤将から左中間席に11号ソロ。過去10試合は打率・200と調子が上がらぬ中、前夜は一塁手ウィーラーとの2者連続のトンネルで傷口を広げ2点を先制された。原監督は「寝ずに行(ぎょう)をしていたんじゃない?」と寝ずの修行を想像し手を差し伸べた。

 打撃にスポットが当たりがちな坂本だが、遊撃の守備に並々ならぬ思いがある。守備の要という意識で「外野との連係や捕手、内野手も角度的に見えやすい。周りを見ながらというのが大切」と語る。自主トレ地を18年に10年間行ったグアムから沖縄に変えたのは海外に比べて国内はグラウンド状態が良く、守備練習が十分にできるから。変更の際に「今度は(フランスの)パリでやります。書いといて」と冗談を言ったのも坂本らしかった。

 それだけに前夜のミスは痛恨だった。ならば、初回からいきなり取り返す。無死一塁から左翼線二塁打で二、三塁。降雨コールド時と同じシチュエーションを「再現」して一挙4点の先制劇を演出した。7試合ぶりの一発に、7回は左前打で歴代単独10位に立つ168度目の猛打賞。阪神と2・5ゲーム差に縮める勝利に貢献した。

 「一戦必勝。集中して戦っていきます」。野球で最も大切なことを「準備」と語っている。試合前の打撃練習後。黙々と若手と一緒にノックを受け、試合に臨む姿があった。(神田 佑)

続きを表示

「始球式」特集記事

「稲葉篤紀」特集記事

2021年7月11日のニュース