「鎌倉学園の13人」北条氏ばり、したたか打線で14点 松本&平本で継投ノーヒッター

[ 2021年7月11日 05:30 ]

全国高校野球選手権神奈川大会1回戦   鎌倉学園14ー0大和 ( 2021年7月10日    大和 )

<大和・鎌倉学園>初回、先頭打者から三振を奪い、雄叫びを上げる松本(撮影・川島 毅洋)
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 独特の雰囲気の夏。緊張を抱えながら出場した鎌倉学園ナインは、それぞれが役割を果たして白星を手にした。

 5回コールド勝ちながら、投手陣はノーヒットノーラン継投。先発した背番号11の右腕・松本直(2年)は4回まで64球で4三振を奪い「素直にうれしい。先発は昨日の練習中に言われました。やってやるという気持ちだった」と喜んだ。2番手で登板したエース・平本龍太郎(3年)は最後の5回をわずか7球で締めた。

 昨秋は準優勝も今春は3回戦で敗れノーシード。悔しさを胸に臨んだ初戦で打線は毎回の14得点を挙げた。1年夏から4番に座る小山春(3年)は初回に先制の右前タイムリーを放つなど2安打を記録し「いいところで回って来ることを想定して、納得いくまで、これ以上できないと思うくらいまで振ってきた」。自主練習で夜まで2時間以上も振り込んだ成果が出た。

 今年は学校創立と野球部創部100周年。宮尾一冴主将(3年)は「100年で夏の甲子園に行っていない。今年は甲子園に行って優勝が目標」と語り、竹内智一監督も「今日は気持ちも体も開幕できた」と力を込める。

 来年1月からは大河ドラマ「鎌倉殿の13人」がスタートする。この日の出場人数は偶然にも13人。放送開始前に鎌倉を盛り上げる。(川島 毅洋)

 ▽NHK大河ドラマ NHKが1963年4月から放送を開始した歴史ドラマ。第1回は幕末期の大老・井伊直弼を描いた「花の生涯」。現在放送中の「青天を衝け」は60作品目。22年1月からは三谷幸喜氏が脚本を手掛ける「鎌倉殿の13人」が放送予定。小栗旬が演じる北条義時が主人公で、鎌倉幕府の有力者13人で構成された合議制の中で起こる、御家人同士のさまざまな抗争が描かれる。

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