侍ジャパン・稲葉監督 星野監督の墓前に闘将継承&金メダル誓う

[ 2021年7月11日 05:30 ]

星野仙一元日本代表監督の永代供養塔に手を合わせる東京五輪野球日本代表の稲葉監督
Photo By 代表撮影

 東京五輪に出場する侍ジャパンの稲葉篤紀監督(48)が10日、愛知県あま市の瑞円寺にある故星野仙一氏(享年70)の供養碑を訪れ、闘将継承と金メダル獲得を誓った。

 08年北京五輪では臀部(でんぶ)痛を抱えていたが、星野監督の「出たいか?」という問いに「出たいです」と即答。結果はメダルを逃す4位に終わり、「五輪の借りは五輪で返す」と繰り返してきた。直前に名古屋市内の同氏のお墓へも参り「金メダルを獲ります。見守ってください、と念じた。私の直感力に星野監督の勝負勘が入ってくれたらありがたい」と頭を垂れた。

 18年に亡くなった恩師を「男にできなかった」という悔いは今も強く残る。「星野監督は失敗しても、選手の成長のために使っていった。監督がやってきたことを継承できたら」と姿勢に学ぶ点は多いという。28日の開幕戦が徐々に迫り「星野監督は全勝優勝とよくおっしゃられていた。私も全勝優勝とは言わないが、負けたくない、熱い気持ちは常に持ちながら。最後にいい報告をしたい」と熱い決意を固めた。(後藤 茂樹)

 ≪福島無観客も開催に“感謝”≫野球競技は横浜スタジアムで行われる2戦目以降だけでなく、28日の福島県営あづま球場でのドミニカ共和国との開幕戦も無観客開催となることが発表された。日頃から医療従事者らへの感謝の言葉を欠かさない稲葉監督は「五輪を開催していただける、野球ができる喜びを感じなければいけない。ファンの前でプレーできたらよかったが、こういう状況ですから。テレビの前で応援してくれる方はたくさんいる」と話した。

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