レアな大谷 アッパーデッキ弾でまたまたまた!球場攻略 開場23年で史上6人目

[ 2021年7月11日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス3ー7マリナーズ ( 2021年7月9日    シアトル )

大谷の33号特大弾は「307」手すり付近に着弾した(撮影・柳原 直之)
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 大谷の33号が着弾したのは、Tモバイル・パークの右翼にある「アッパーデッキ」。99年の開場以来、史上6人目の到達者となった。第1号は、95年リーグMVPのモー・ボーン(元レッドソックス)で、このほか通算473発のカルロス・デルガド(元ブルージェイズ)ら左打ちの「飛ばし屋」たちが打ち込んでいる。今年の本塁打競争で大谷の最大のライバルとも言われるレンジャーズのギャロも昨年放っている。

 右翼のアッパーデッキはこの試合は一般販売されておらず、大谷の本塁打が飛び込んだ時にいた観客はわずか2人。母親と観戦していた15歳のレジー・ペウカ君は「こんなところまで飛んでくると思わなかったよ」と驚き、警備員のジョン・ヒルさんも「16年からここで働いているが、ここまで打球が飛んだのはあまり見たことがない」と証言した。エリオット湾を望める同球場は、アッパーデッキからの景色が美しいことでも有名。AP通信は「数人のファンがシアトルのスカイラインを楽しんでいたら、突然、大谷の打球が飛んできた」と伝えた。

 大谷は今季、レッドソックスの本拠地フェンウェイ・パークで高さ11・3メートルの「グリーンモンスター」を越える一発を放ったほか、レイズのトロピカーナ・フィールドでは右翼看板上部にある「キャットウオーク」と呼ばれる作業通路に運ぶ特大アーチも放っている。特徴あるメジャーの球場を次々に攻略している大谷の飛距離。次なる「レア弾」はどの球場で生まれるのか――。

 《ソーサに並びルース超えた球宴前33号》大谷が33号本塁打。前半戦での33本塁打は史上13人目で94年のK・グリフィー、61年のR・マリスらに並ぶ8位タイとなった。ちなみにB・ルースは32本塁打を3度マークしておりルース超えとなった。また、米国出身選手以外ではドミニカ共和国出身のS・ソーサの98年に並んで最多タイ。前半戦は10日(日本時間11日)を含めて残り2試合でどこまで記録を伸ばすことができるか注目される。

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2021年7月11日のニュース