武庫荘総合・斉藤 投打の活躍に中日・中田スカウトアドバイザー「想像していた以上」

[ 2021年7月11日 19:31 ]

兵庫大会 2回戦   武庫荘総合10―0明石高専 ( 2021年7月11日    高砂 )

<明石高専・武庫荘総合>最速145キロの速球を武器に4回を2安打無失点に抑えた武庫荘総合のエース右腕・斉藤汰直(3年)
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 力感のないゆったりとした投球フォームで最速145キロを計測した。

 プロ注目の武庫荘総合のエース右腕・斉藤汰直(3年)が球のキレ重視の投球で明石高専打線を4回2安打無失点、5奪三振。打っても4番として初回1死一、二塁から先制の左前適時打を放つなど2安打2打点。投打でチームの5回コールド大勝に貢献した。

 「低めに伸びのある球が投げられるよう70%くらいの力で投げました」

 市尼崎と対戦した2週間前の練習試合で自己最速を3キロ更新する149キロをマークした。コロナ禍の中、平日は1日2時間に練習時間が制限される中、地道に続けてきた走り込みと腹筋、背筋のトレーニングで球速はアップ。初の甲子園までの長い道のりを考えた省エネ投法でも140キロ台中盤を楽に計測する地力を付けた。

 この日、初めて斉藤の投球を目にした中日・中田宗男アマチュアスカウトアドバイザーは「いい投手とは聞いていたけど、想像していた以上ですね。バランスが良いし、野球センスの高さを感じる。これから筋力は付いてくるだろうし、伸びしろは十分」とその素質を高く評価した。

 斉藤を指導してきた元阪神投手の谷本智啓氏も「これなら80点。どこまで伸びるか分からん」と愛弟子の夏初戦の投球内容とその将来性に高得点を与えたが、当の本人は初回に先頭打者への死球などでピンチを招いた立ち上がりを反省点に挙げ「60点です」と自己評価は辛口。「自分たちは挑戦者なんでこれからの一戦一戦が大事。今は徐々に調子は上がってきている状態なんで」とこれからさらにギアを上げていく。

 ◇斉藤 汰直(さいとう・たいち)2003年(平15)12月7日、兵庫県宝塚市出身。小浜小1年で「ポルテ」で野球を始め、「心美東シャークス」、「兵庫川西タイガース」で投手。宝塚中では軟式野球部で阪神選抜選出。武庫荘総合では1年秋から背番号7でベンチ入り。2年秋から背番号1。50メートル走6秒8、遠投100メートル。1メートル82、86キロ。右投げ右打ち。

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2021年7月11日のニュース