“猛虎打線の理想型” 矢野監督「あの打順が一番いい」4番・大山で後半戦に弾みつける

[ 2021年7月11日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神1ー8巨人 ( 2021年7月10日    甲子園 )

<神・巨>8回2死一塁、大山は中前打を放つ(撮影・平嶋 理子)
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 後半戦を見据えた打線の組み替え、いや、原点回帰だった。前半戦が残り5試合になった時点での阪神・大山の4番復帰。6月27日のDeNA戦以来、11試合ぶりに“定位置”へ戻した理由を矢野監督は期待を込めて明かした。

 「状態も上がりつつあると思うけど、全体的な並びとか流れとしては、やっぱり、あの打順が一番いいなというのはある。後半に入るところで、きっかけをつかめたらいいなというところで、そうしました」

 降格後は6番、5番、7番の打順を転々とし、直近5試合では5打点、2本塁打を含む18打数6安打で打率・333の上り調子を描いていた。数字と状態から判断し、球宴と五輪中断を挟む後半戦を待つことなく4番復帰へ背中を押した。

 井上ヘッドコーチも改めて「4番・大山」が理想型であることを強調した。

 「悠輔を4番でいくという基本ラインがあって、もう一回、基本に近いところに持っていきたいな、と。(9日の初戦に)勝ったから、流れままにということもあったんだけど、逆の発想で、勝ったからこそ変えようかという発想を取った」

 振り返れば、開幕からの快進撃をけん引してきたのは、大山を中心とした強力打線だった。最大貯金21まで伸ばした6月18日の巨人戦もメルセデスを2回0/3、6得点で攻略。今回は7回2/3、1得点に抑えられて2回連続の攻略には失敗しても、8回1死一塁から大山が放った中前打で降板させ、意地は見せた。

 前半戦は残り4試合。投手陣の苦戦が続くだけに攻撃陣の奮起が必要不可欠だ。独走再びを狙う後半戦へ弾みを付けたい。(山本 浩之)

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2021年7月11日のニュース