大谷、超特大33号!本塁打競争“最長弾予行”高地の球宴球場なら169メートル飛ぶぞ!

[ 2021年7月11日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス3―7マリナーズ ( 2021年7月9日    シアトル )

33号本塁打を放ち、ガッツポーズをするエンゼルス・大谷(AP)
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 エンゼルス大谷翔平投手(27)が9日(日本時間10日)、マリナーズ戦で右翼4階席に届く特大33号ソロを放った。自身メジャー2位の463フィート(約141メートル)弾で、前半戦での33本塁打は、98年のドミニカ共和国出身のサミー・ソーサと並び、米国出身選手以外では最多となった。オールスター戦(デンバー)前日の12日(同13日)に行われる本塁打競争の優勝候補筆頭。予行演習の超特大弾だった。

 味方ベンチさえ、静まり返った。衝撃音を残して右翼4階席へ消えた大谷の33号。故障中の外野手アップトンは両手で頭を抱え、目をパチクリ。先発右腕のカッブは「顎が落ちるほど驚いて口をタオルで押さえていたよ」とあきれ顔だった。

 2―0の3回1死。この打席まで12打数1安打と、苦手としていた左腕ゴンザレスを攻略した。高めに浮いたシンカーを強振。角度31度で飛び出した弾丸ライナーに、敵地のファンさえ拍手を送った。データ解析システム「スタットキャスト」が導入された15年以降、本塁打ではTモバイル・パーク史上最速。自身3番目の打球速度となる116・5マイル(約187・5キロ)の強烈な打球だった。

 飛距離は自身2位の463フィート(約141メートル)を計測。だが、タオルで口を押さえたカッブが「スタットキャストは間違いだ。500フィート(約152メートル)は飛んだ」と言えば、ジョー・マドン監督も「数字は正しいと主張するだろうが、あり得ない」と首を横に振った。飛距離だけではなく直近21戦での16本塁打は、ア・リーグ最多記録というハイペースにもなった。

 期待が膨らむ一打だった。優勝が期待される本塁打競争は475フィート(約145メートル)以上の飛距離で30秒のボーナスタイムが加算される。海抜0メートルのTモバイル・パークに比べて、標高1600メートルの高地のクアーズ・フィールドでは飛距離が1・2倍になるとされる。この日の463フィートを単純計算すると555・6フィート(約169メートル)。本塁打競争の最長飛距離だった、16年のマーリンズ・スタントン(現ヤンキース)の513フィート(約156メートル)更新も現実味を帯びてきた。

 出場決定時に「どれだけ力まず、しっかりと自分の形を保って振れるかが大事だと思う」と語っていた大谷。くしくも「Tモバイル」は本塁打競争のメインスポンサーだけに、3日後に迫った舞台への格好のデモンストレーションになった。

 本塁打王争いでも2位・ゲレロ(ブルージェイズ)に今季最大の5本差。残り2試合の前半戦できっちりと仕上げて、「大谷の祭典」に向かっていく。(柳原 直之)

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