柳田弾でソフトバンク連敗脱出&5割復帰!「何とかしたいという気持ちで」19号逆転2ラン

[ 2021年7月11日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク3ー1オリックス ( 2021年7月10日    ペイペイD )

<ソ・オ>笑顔でポーズするソフトバンク・柳田(左)とマルティネス(撮影・岡田 丈靖)
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 主砲で5割復帰!ソフトバンクは10日、オリックスに勝ち連敗を3で止めた。3回に柳田悠岐外野手(32)が12試合ぶりとなる19号決勝2ラン。8回には東京五輪米大陸予選のためチームを離れ、再調整していたリバン・モイネロ投手(25)が5月23日以来のチーム復帰登板を果たし、1回を無失点に抑えた。主砲で得点し中継ぎエースで逃げ切る勝ちパターンの復活で、借金も返済した。

 主砲のバットで借金を返済した。0―1の3回2死一塁。柳田は山崎福のスライダーを豪快に振り抜いた。放物線を描いた打球は右翼席に着弾。19号逆転2ランだ。

 「何とかしたいという気持ちでバットを振りました。高めに浮いてきたので体が反応した。最近ホームランを打ててなかったので少し安心しました」

 五輪中断前6連戦は全て「鷹の祭典」。お祭りムードで専用ユニホームを着用したファンが待つ真っ赤なスタンドが沸き立った。本拠地では6月9日広島戦以来、1カ月ぶりの白星。自身2発を放った6月24日ロッテ戦以来、12試合ぶりのアーチはチームにとっても7月1号。重苦しい雰囲気を振り払う一振りとなった。

 チームの顔としての責任感がある。1番には22歳の三森が猛アピール中。この日は20歳の野村がプロ初スタメンに抜てきされるなど若返りが進んでいる。「若い選手は自分のことで一生懸命になる。そういう選手のためにも自分が結果を残さないといけない」。結果が全ての世界。若鷹に背中で示す覚悟を持って臨んでいる。

 国際主要大会では初の日の丸を背負う。「集大成」と位置づける東京五輪。主砲としての活躍に期待が懸かる。柳田のバットには球場のムードを変える力がある。「そこまでは考えられない。一戦一戦何とか勝ちたい」とチームの勝利を第一に願ってるが、中心選手に久々の1本が出たのは侍ジャパンにとっても、ひと安心だ。

 チームの連敗を3で止めた一発に工藤監督は「大きかったですね。うまく反応して、素晴らしいホームランでした」と褒め称えた。

 「一つ勝つ難しさは身に染みている」と柳田。首位オリックスと4・5ゲーム差、Bクラスに沈むチームを救うのは、やはりこの男だ。(福井 亮太)

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