阪神・二保 虎カラーネクタイで入団会見 7日先発デビュー「使えるな、と思ってもらえる投球を」

[ 2021年7月6日 05:30 ]

入団会見を終え、嶌村球団本部長(右)から帽子をかぶせてもらう二保
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 ソフトバンクから交換トレードで阪神へ移籍した二保旭投手(31)が5日、兵庫県西宮市内で入団会見に臨んだ。7日のヤクルト戦で移籍後初登板先発する右腕は、虎デビュー戦を勝利で飾り、停滞中のチームを再加速させる起爆剤としての役割を期待される。

 新天地で入団会見に臨んだ二保は「虎カラー」である黄色のネクタイを締めて登場。「阪神カラーで記者会見を受けてください、といわれて準備してもらいました」とソフトバンクの後輩だった甲斐野、高橋礼、川瀬からのプレゼントだったことを明かした。

 05年以来、16年ぶりのリーグ優勝に向けたシーズン中の補強だけに、期待の高さと比例して早い段階で結果を求められることも理解している。

 「優勝争いをしているところで、少しでもチームに貢献できるように。どんな役割でも、しっかりと果たしていけるようにやっていきたい」

 ソフトバンクでは2試合登板で0勝1敗、防御率4・76。直近でも6月30日のウエスタン・リーグ、中日戦に先発しており7日ヤクルト戦の先発を、矢野監督から電話で告げられたという。トレード移籍した阪神投手で移籍後初登板初先発で勝利すれば、79年小林繁以来42年ぶりとなる。

 「こんなに早くチャンスが頂けると思っていなかった。それだけ期待されているのかなという気持ちになりましたし、恩返ししていかないといけない気持ちになりました」

 会見後は早速、甲子園球場で行われた指名練習に参加。秋山、青柳ら投手陣から拍手で歓迎され、キャッチボールなどで汗を流した。相手を務めた金村投手コーチは「いいスピンの利いた球を投げているし、球種も多彩だと言っていた。非常にまとまっている投手という印象」と話した。

 「まずは試合をつくることが大事。二保は使えるな、と思ってもらえる投球をしたい」。先発、救援ともに経験ある貴重な右腕。救世主の一歩をしるしたい。(須田 麻祐子)

 ○…阪神のトレード移籍投手が初登板で勝利すれば79年の小林繁以来、42年ぶり。新人の江川卓とのトレードで開幕前の2月に巨人から移籍。4月10日の巨人戦で先発勝利している。小林以降、トレード以外の移籍では02年ロッテを自由契約の横田久則(先発)、03年レンジャーズから日本復帰の伊良部秀輝(先発)。今季もソフトバンクを自由契約の加治屋(救援)とロッテを自由契約のチェン(先発)が初登板勝利している。

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