巨人・北村 大きな節目で残してきた結果 今季を飛躍の1年に

[ 2021年7月6日 09:00 ]

地元・金沢に凱旋した6月22日のDeNA戦では左越え3ランを含む2安打の活躍を見せた巨人・北村拓己内野手
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 レギュラー獲りへ、巨人・北村拓己内野手(25)が猛アピールを続けている。6月19日の阪神戦から12試合連続で二塁で先発出場し、この間は打率・333、3本塁打8打点。二塁の定位置を争うライバル・吉川尚輝内野手(26)が左手中指骨折で離脱する中、ブレークを予感させる活躍だ。

 地元・金沢に凱旋した22日のDeNA戦では左越え3ランを含む2安打の活躍を見せ、球団公式YouTubeでも「『金沢のスター』ここに誕生!」と紹介された。星稜時代から慣れ親しんだ球場で、伝統のユニホームを身に付けて故郷に錦を飾り「前だけ向いて必死にやるということを貫いてきている。それで神様が打たせてくれたのかな」と笑顔で語っていた。

 スタンドでは家族や高校時代の仲間も見守っていた。父・英治さん(55)は試合中に関わらず、記者の取材に快く応じてくれた。金沢にいた頃の話を聞くと「自分で『俺はこうなるんだ』ということを言ったりして、妙な自信があって。案外、節目節目では結果を残してきているので」と話してくれた。プロ入り後で初の地元での試合という大きな節目で結果を残し、北村も「成長した姿を見せられた。もう忘れることはない」と振り返った。

 昨年も、北村は節目で結果を残した。プロ初安打初打点をマークしたのは昨年6月21日の阪神戦(東京ドーム)。この日は「父の日」で「野球を教えてくれて、一番僕のことを分かっている一人」と尊敬する英治さんに元気な姿を届けた。8月4日の阪神戦(甲子園)では、バックスクリーンへプロ初本塁打。この試合前に第1子となる長女が誕生していた。

 勝負をかけるプロ4年目。春季キャンプでは原辰徳監督(62)からマンツーマンの熱血指導を受ける光景も見られるなど、首脳陣の期待は大きい。今季を飛躍の1年にするため、これからも結果を残し続けてほしい。(記者コラム・田中 健人) 

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2021年7月6日のニュース