松井と大谷 打撃の考え方異なるも「敬う」と「些事」へ真摯に向き合う姿勢似る

[ 2021年7月6日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス6-5オリオールズ ( 2021年7月4日    アナハイム )

<エンゼルス・オリオールズ>3回、31号ソロを放ち、指を立て塁を回る大谷(AP)
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 【記者フリートーク】松井と大谷。同じ長距離打者だが松井は「打つべき球、甘い球を確実に仕留める」と語り、大谷は「基本的にストライクは全部打てると思っている」と話す。大谷の今季の三振率(三振数÷打席数)が28・1%に対し、04年の松井は15・1%と粘り強さが目立つ。

 ただ、メジャーに移籍後の松井は、無死二塁から二ゴロで二走を三進させた時にこう話していた。「日本の時はそのアプローチで本塁打になったけど、こっち(米国)では二ゴロになる」。一方の大谷は進塁打を狙っても、時に本塁打になってしまう凄みがある。

 松井は「敬う」という言葉が好きだった。相手を敬うことで、自らも律していた。一方の大谷は花巻東時代から「勝利の女神は些事(さじ)にあり」をモットーにしているという。ささいなことでも全力を尽くすことが勝利につながるという意味だ。日本が誇る新旧のスラッガーは打席でのアプローチこそ違うが、真摯(しんし)に野球と向き合う姿勢は似ている。(MLB担当・笹田 幸嗣通信員)

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2021年7月6日のニュース