「夏の主役候補」岐阜第一・阪口楽 大阪桐蔭・中田翔のように憧れ甲子園で“レベチ”な一発を

[ 2021年7月6日 05:30 ]

甲子園とは「憧れ」と記した岐阜第一・阪口楽
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 「令和の二刀流怪物」候補である岐阜第一・阪口楽は、大阪桐蔭・中田翔(現日本ハム)の打撃に衝撃を受けたという。03年生まれでリアルタイムで見ていないが高校入学後に見たホームラン集の動画の中で、1年生だった中田の打撃に心を奪われた。

 「映像で見て、これはすごいなと思った。しかも1年生。飛距離もスイングの力強さもレベルが違った」

 05年夏の甲子園。中田は2学年上のエース左腕・辻内崇伸(元巨人)、主砲・平田良介(現中日)がいる中、1回戦の春日部共栄戦では決勝弾を放ち勝利投手にもなるなど投打で活躍し4強入りに貢献した。

 阪口も最速143キロ、高校通算30本塁打に迫る。「形としてはそうだが、すべてにおいて劣っている」と自己採点は厳しく「ああいう打撃に憧れる。少しでも近づきたい」と理想像とするように、プロもスケールの大きい打者として高評価している。

 最後の夏へ向け課題は打撃だ。春季東海大会は1回戦の愛工大名電戦で4―6の惜敗。投手として延長12回途中まで熱投を見せた一方で、打者としては5打数無安打、3三振と結果を残せなかった。

 「厳しいコースに投げられると思うので甘い球を一球で仕留められるように。強みは広角に強い打球を打てること。周りに認められる選手になりたい」

 憧れの甲子園で、憧れの大砲のような豪快なアーチを――。大谷(エンゼルス)の圧倒的活躍で再び、注目を集める二刀流。高校球界には阪口がいる。(中澤 智晴)

 ◇阪口 楽(さかぐち・うた)2003年(平15)6月24日生まれ、京都府京田辺市出身の18歳。小5で野球を始め、中学時代はオール山城ヤングで投手兼一塁手としてプレー。岐阜第一では1年春から背番号12でベンチ入りし2年夏から背番号1。昨夏の独自大会では4本塁打を放った。1メートル87、89キロ。右投げ左打ち。

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2021年7月6日のニュース