再合流の阪神・小野寺に、平田2軍監督が厳しさと優しさをこめたゲキ「これを糧にしてやればいい」

[ 2021年7月6日 22:44 ]

ウエスタンリーグ   阪神0ー4ソフトバンク ( 2021年7月6日    甲子園 )

<ウエスタン 神・ソ>選手交代を告げる阪神・平田監督
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 来日2年目で初先発を務めた阪神・エドワーズは4回6安打3失点。平田2軍監督は2番手で登板して3回無失点と好投した佐藤蓮や、この日から2軍に再合流した小野寺についても言及した。

 以下は平田2軍監督との一問一答。

――エドワーズが来日初先発。
 「3回で終わる予定が、志願してもう1回行きたいということやったけど。そういうスタミナを、だいたいエドワーズがやられる時は、よく言えばテンポよく投げる、悪くいえばワンパターンのリズムで投げてしまうのでね、リリーフの時も。そういう所で打たれだしたら止まらないというか、そういう所を4回、先発の時はそうはいかないというところで良かったんじゃない? 3回のままで終わってたらまあいいやんってところで終わるところを4回で捕まったんで、そういう勉強も含めて、スタミナも含めて、こういうところでリズムだとか、もう少し先発になると緩急をつけるだとかね。3回で終わらずに4回で3点取られたところで、今日はいい勉強になったと思う」

――今後の起用法は。
 「安藤コーチがどうするか。こうやって、長いイニング投げてれば、中継ぎはいつでもできるんでね。スタミナもつくし、ちょっとした緩いカーブとか、決め球のフォークとか、そういうところも含めて。球種が真っ直ぐとスライダーだけだからね」

――2番手の佐藤蓮が3回2安打無失点と好投。
 「十分だね。徐々に徐々に結果を残してきて、自信もついてきて。自信まではいかないやろうけど。ちょっとずつ、投げる度に成長は感じる。ストライク先行でカーブをピャっと。いいカーブ投げるんだ、やっぱりな。今日は真っすぐもそこそこ良かったし、この前は3イニングくらいでバテて、140ちょっとしか出なかったのが、今日はナイターということもあって、フォアボール2つか。全然、気にならない。今まではフォアボール出した時点で、これから3つ4つともうどうにも止まらない。そういう心配がないよな。君らも見てて、そう思うでしょ。フォアボール1個ぐらい出したところで、そういう慌てる素振りもないし、ゲーム慣れしてきたというかさ」

――打線はソフトバンク投手陣を前に5安打無得点と沈黙。
 「笠谷とか、1軍で打たれてファームに来たんだろうけど。ああいうキレのある真っすぐ、そしてモイネロの153。こういうピッチャーを、今日はいいピッチャーを打たせてもらって。でも左の島田、小幡(いずれも2安打)といったところは、やっぱり真っすぐに食らいついていってたんでね。この2人はやっぱり。島田も(ウエスタン)首位打者でしょ。そういうところで、何とかこういういいピッチャーから打とうという、そういうあれ(姿勢)は見えるし。まあ、井上とかこの辺はまだまだ勉強よ」

――島田はモイネロの真っすぐを右前打としたことに価値がある。
 「ああ、価値があるね。センター越えるような飛球もいいプレーしたし。これはもう、モイネロのところ走っていいってしたんだけど、3点差でアウトになっちゃいかんというところでよう走らんかったけど。なかなか、モイネロからヒットを打って、十分今自分の役割というか、そういうの出してる」

――小野寺が1軍から再合流。
 「もう、力不足。力不足以外、なにものでもない。ショックとかいうレベルじゃない。これはもう、こうやってもう一回。暖(小野寺)はそういうあれじゃないし。たたき上げて、上がってきたんで。もう一回レベルを、ワンランク、ツーランクくらい上げないと無理よ。そういうところで、バントの失敗。ファームとはいえ、だから暖にはよくバントもやらせてたりしたんだけど。チャンスをものにできないということはそんだけの力しかない。これを糧にしてやればいい。今年はこうやってファームでも3割打って、1軍でも初ヒットを打って、支配下になって。そこをこれからどうやって今度は1軍で飯が食えるような選手になるかというところで、彼にとってはすごくいい1年間を過ごしていると思うよ。彼は真面目で必死。力つければいいねん」

――明日の先発は。
 「アルカンタラ。アルカンタラが3回ぐらい投げたいと。3回ぐらいか何回になるかわからないけど、投げます」

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