阪神 6日から前半戦締めくくる9連戦 先陣・青柳で首位守る!!「投げる試合は全部勝ちたい」

[ 2021年7月6日 05:30 ]

アップをする阪神・青柳(撮影・坂田 高浩)
Photo By スポニチ

 阪神は、6日のヤクルト戦(神宮)から前半戦を締めくくる9連戦に臨む。チームトップの7勝で防御率もリーグトップの青柳晃洋投手(27)が先陣を切る。負ければ首位陥落の可能性もあるだけに絶対に負けられない一戦で、その後は今季初の中5日で12日のDeNA戦(甲子園)に先発することも判明。フル回転でカードの頭をともに勝ちチームに勢いを与える。この日は「マイナビオールスターゲーム2021」の監督選抜選手の発表があり、19年に続く2度目の球宴出場も決まった。

 青柳の力で正念場を乗り切る。前半戦最後のヤマ場となる9連戦。リーグ戦再開以降、失速気味のチームは2位・巨人に1・5差まで迫られている。9日からは甲子園で直接対決も控える。少しでも状況の良い立場で3連戦を戦うためにも、眼前のヤクルトを倒すことが不可欠。チームに勢いを生むべく先陣を託されたのが背番号50だ。

 「前半、今苦しいところですけど、投げる試合は全部勝ちたいので、僕自身やることは変わらない」

 チームの苦境は当然ながら分かっている。何とかしたい気持ちも秘めながら、気負わず自然体でマウンドに上がることが重要だと、自身に言い聞かせた。ヤクルトとは7回2失点で仁王立ちした6月29日に続く対戦。ここまでチームトップの7勝をマークし、防御率2・02は堂々のリーグ1位。普段通りのパフォーマンスを発揮できればおのずと結果は付いてくる。言葉に力みがないのも、好調の裏返しだろう。

 その後は中5日で12日のDeNA戦に先発することも決定的。今季、チームの先発で登板間隔を詰めた起用は4月20日の巨人戦に中5日で登板した西勇の1度だけ。豊富な陣容と安定感を誇るローテーションにおいて“異例”の起用は、変則右腕をともにカード初戦にぶつける狙いがある。矢野監督も9連戦を前に、選手の起用法に関しては「思い切っていきたい。気持ち的にはそう思っている」と話しており、青柳の中5日もうなずける。

 登板前日となった5日は甲子園での指名練習に参加し、ショートダッシュなどで最終調整した。今季、ヤクルトとは3戦2勝負けなしでDeNAとも1戦1勝と好成績を残しており、負ける要素は全くないと言っていい。

 「粘って自分が最少失点に抑えればチームが点を取ってくれると思って投げている。とくに残り2戦だからといって変えることはない」。首位堅守から首位ターン――。キーマンは泰然自若で構える。

《球宴も出る!!今年は真剣勝負》

 青柳は球宴出場を素直に喜んだ。「とてもうれしく思います」。7勝と防御率リーグトップが評価されての選出だが、今年はファン投票でも先発部門で2位だった。「すごい光栄で、想像もしていなかったこと」。初出場だった19年の球宴では雨の甲子園で3番手で5回から登板し2回を1安打無失点だった。

 「三振を取るピッチャーじゃないので…。対戦したい打者は交流戦では当たらなかったオリックスの吉田正選手。真っすぐで抑えたい…って言ったら格好いいのですが、あまり真っすぐは投げないので、持ってるボールをすべて使います」

 19年は初球に上手から投じたが「テレビで狩野さん(恵輔=野球評論家)と約束してやって、目立たずスベった感じがあったので今年は真剣に投げたい」と遊び心は封印。真剣勝負で臨み、東京五輪へ向かう。

続きを表示

この記事のフォト

2021年7月6日のニュース