ソフトバンク・二保 大一番で炎上…制球難で自滅2回途中7失点 工藤監督苦言

[ 2020年9月28日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク4―8ロッテ ( 2020年9月27日    ZOZOマリン )

<ロ・ソ>2回途中、6失点で降板するソフトバンク先発・二保(左端)(撮影・沢田 明徳)
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 首位のソフトバンクは27日、2位・ロッテと首位攻防3連戦の最終戦で4―8で敗れた。今季、ここまでロッテとの4カードは全て負け越しており、天敵攻略にまたしても失敗した形だ。先発の二保旭投手(30)が制球に苦しみ、2回途中7失点でKO。打線は追い上げて4点を奪ったが、序盤の失点が重すぎた。これでゲーム差は再び1に接近した。

 立ち上がりに不安を感じない投手はいない。ブルペンでの調子が、実際のマウンドでは逆に出ることもある。だから、ベンチもある程度、失点は覚悟する。それでも、最少失点で踏ん張ることが、先発投手の「試合をつくる」ことにつながる。

 1勝1敗で迎えた、2位・ロッテとの直接対決第3戦。ソフトバンク先発の二保は、その役割を果たせなかった。初回に2四死球に失策も絡み、井上の先制2点二塁打など3連打で4失点。2回にも連続四球からピンチを招き、再び井上に2点二塁打を浴びてマウンドを降りた。1回2/3を4安打4四死球7失点(自責6)の内容に「大事な試合で試合を壊してしまい申し訳ないです」と肩を落とすしかなかった。

 61球を投じ、28球がボール球。制球に苦しみ、走者がたまった場面で痛打を浴びた。工藤監督は「四球で出してしまうと勝負していないように見てしまうので、代えざるを得ない」と苦言を呈した。

 打線は苦手としている美馬から5回までに4点を奪った。相手を上回る12安打を放ったが、序盤の大量失点が最後まで響いてしまった。工藤監督は「(打線は)粘り強く見えた。7点取られた後もチャンスをつくったし、これが次の戦いに結びついてくれると思っている」と評価した。対ロッテは4勝10敗1分と大きく負け越しているが、残りの直接対決は9試合も残っている。「まだ試合はある。借りを返さないといけない」と雪辱を誓った。

 投手陣は10安打を浴び、与四死球も10個。ロッテとのゲーム差は再び1に縮まった。無駄な四球を減らすことが、残り34試合の大きな課題となりそうだ。

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