巨人・戸郷8勝目でVマジック24!高卒2年目以内では桑田以来33年ぶり 新人王へ前進

[ 2020年9月28日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人5―1中日 ( 2020年9月27日    東京D )

<巨・中>8勝目を挙げた戸郷は体で「8」を作り、笑顔を見せる(撮影・森沢裕)
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 巨人・戸郷翔征投手(20)が、27日の中日戦で7回4安打無失点と好投し、8勝目を挙げた。8月27日のヤクルト戦以来、1カ月ぶりの白星。新人王争いのライバルである広島のドラフト1位・森下暢仁投手(23)とは2勝差に広げた。球団の高卒2年目以内の投手で8勝以上は、87年の桑田真澄以来6人目。伸び盛りの右腕の快投で、チームは優勝マジックを「24」へと減らした。

 戸郷に笑顔が戻った。1カ月ぶりの白星。「何とか月の終わりに1勝でも挙げられればと。久々の勝ちはうれしいなと実感しています」。復活した直球の威力が快投を呼んだ。

 8月は4戦4勝と活躍した後、9月に入って3試合、勝利から遠ざかった。「気持ちが落ちるときもあった」。初めてローテーションの一角を任され、疲れも蓄積。5回6失点だった前回18日のDeNA戦は回を追うごとに球速が落ちた。初回は150キロ超えも、最後は140キロ台中盤。首脳陣にはリフレッシュを兼ねて、中8日の登板間隔を与えられた。ランニング量も減らし、万全な状態でマウンドへ向かった。

 球威は最後まで落ちなかった。初回1死一、二塁でビシエドに146キロ、149キロ、149キロ。3球連続の直球で見逃し三振に斬った。宮本投手チーフコーチから「思い切りいけ」と言われた2回以降、さらに腕を振った。初回に150キロを計測した直球は、7回にこの日の最速151キロを記録した。4回以降安打を許さず、7回無失点で8勝目。原監督から「ボールが走っていた」と称えられた。

 感謝の思いにも背中を押された。指揮官には「新人王を獲るぞ」とハッパをかけられ、「気持ち的にも上がりました」。菅野は、試合後に投球の反省会に付き合ってくれた。「(助言は)きりがないくらいたくさんある」と戸郷。エースに相談し、普段は三塁側を踏むプレートの位置も、前回のDeNA戦では一塁側にした。必死にもがき、今がある。新人王を争う広島・森下には2勝差をつけた。

 昨年9月27日。阿部2軍監督の引退記念試合のDeNA戦、同じ東京ドームでプロ初勝利を挙げた。ちょうど1年。喜びも悔しさも味わった。「一勝一勝、積み重ねていきたい」。原点の日に、原点の場所で、原点のスタイルを取り戻した。(青森 正宣)

 ≪33年ぶり6人目≫戸郷(巨)が7回無失点で8勝目。2リーグ制以降の巨人で高卒2年目以内に8勝以上は、87年桑田真澄が2年目に15勝して以来33年ぶり6人目。うち、ドラフト制以降の入団では66、67年堀内恒夫が1、2年目に16、12勝、83年槙原寛己が2年目に12勝、前記の桑田に次ぎ4人目だが、ドラフト順位は、過去3人の1位に対し戸郷は6位。2位以下の選手では、01年條辺剛(ドラフト5位=2年目)の7勝を抜く最多勝利となった。なお、66年堀内、83年槙原は新人王に輝いている。

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