「NPBとしてのケジメ」　セ・リーグ杵渕統括と審判団が“情報伝達疑惑”の阪神・矢野監督らに謝罪

セ・リーグ   阪神9－3ヤクルト （ 2020年9月27日    神宮 ）

＜ヤ・神＞メンバー表の最終確認時に高津監督（奥）、矢野監督（手前）に頭を下げる森審判員（撮影・北條　貴史）
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　26日のヤクルト―阪神戦で外部から阪神に情報伝達があったのではないかと審判団が指摘し、試合が一時中断したことについて、27日にセ・リーグ杵渕和秀統括が神宮球場で事情聴取。試合進行が遅延したことを、同統括と審判団が矢野監督らに謝罪した。

　「審判から報告を受けていることに対して、阪神球団との認識のすり合わせをさせていただいた。どちらが良い、悪いではなくて、審判のやり取りを通じて試合があれだけ止まった、スムーズに流れなかったというところをおわびしました」

　27日のヤクルト戦前に同統括が説明。審判団もメンバー交換の際に、責任審判の森審判が両軍監督に脱帽して頭を下げた。

　7回表のリプレー検証中に、近本が新聞記者とコンタクトを取っていたと審判団が判断。8回表の選手交代を告げに来た際に状況確認された矢野監督が激高して口論に発展し、試合が約6分間中断した。同統括は阪神が意図的に情報収集していた疑惑については「全くそれはない。友寄審判長もそうですし、昨日の当該審判も、タイガースがそれによってサイン盗みをしているとか、そういういうことは全くない」と強調。「私と審判長もNPBとしてのケジメということで、今日、改めてお話させていただいた。これで終わりにさせていただければ」と事態の収拾に努めた。