阪神の開幕投手・西勇 プロ1号で82年ぶり快挙 菅野から左翼ポール直撃の特大先制ソロ

[ 2020年6月19日 19:12 ]

セ・リーグ   阪神―巨人 ( 2020年6月19日    東京D )

<巨・神>3回2死、先制ソロを放ち、無観客のなかダイアモンドを一周する西勇輝(撮影・大森 寛明)
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 阪神の西勇輝投手(29)が82年ぶりの快挙を成し遂げた。

 3カ月遅れの開幕戦となった巨人戦(東京D)でオリックス時代の2018年以来2年ぶり2度目の開幕投手を務めた西勇は2回まで無安打と好投し、0―0で迎えた3回、2死走者なしの場面で第1打席に入った。

 すると、巨人のエース菅野が投じた初球の真ん中直球をフルスイング。ぐんぐん伸びた打球は東京ドームの左翼ポールを直撃する特大の先制アーチとなった。

 投手が開幕戦で本塁打を打つのは2008年の川上憲伸(中日)以来12年ぶり12人目(14本目)で、阪神では2シーズン制だった1938年春の御園生崇男以来82年ぶりの快挙。西勇本人にとってもプロ12年目でうれしい初アーチとなった。

 今季チーム初安打、初得点、初打点、初本塁打を開幕投手の西勇が一瞬でマークし、ベンチの矢野監督は驚きながらも満面に笑みを浮かべて両手でガッツポーズ。西勇は気持ち良さそうにダイヤモンドを一周すると、ベンチで出迎えたチームメートと“エアタッチ”で喜びを分かち合った。

 西勇はさらに1―1と追いつかれて迎えた5回の第2打席では1死二塁から左中間を真っ二つに切り裂く勝ち越しのタイムリー2ベース。2打席連続となる西勇の快打に巨人ベンチからは宮本投手コーチがマウンドの菅野に走り寄り、ひと呼吸置く場面もあった。

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