ソフトB・工藤監督 昨季唯一負け越しロッテ相手に開幕ダッシュ宣言「ぶっちぎりで勝つ」

[ 2020年6月19日 05:30 ]

ソフトバンク・工藤監督
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 新型コロナウイルスの影響で開幕が大幅に延期されていたプロ野球は19日、当面は無観客ながら国内主要スポーツの先陣を切って全国6球場で開幕する。3年ぶりのリーグ優勝を目指すソフトバンクは本拠・ペイペイドームでロッテと対戦。工藤公康監督(57)は昨季リーグで唯一負け越した相手に借りを返し、開幕ダッシュを決めると宣言した。

 開幕を控え、ペイペイドームで行われた前日練習。午前10時過ぎ、工藤監督はナインらに言葉をかけた。

 「やるしかないからね。頑張ろうな!」。約2時間の練習では、選手たちがリラックスした表情で軽快な動きを見せ、最後の調整を終えた。

 新型コロナウイルスの影響で開幕が3月20日から大幅に遅れ、約3カ月待ったシーズンがいよいよ始まる。指揮官は「素晴らしいプレーをファンの皆さんに届けたい。明日からの開幕をファンの皆様にささげるとともに、思いを一つにして戦っていきたい」と無観客で始まる異例のシーズンへの思いを口にした。

 今季は交流戦が中止となり、昨年よりも23試合少ない120試合で行われる。開幕カードはロッテとの3連戦。昨年は8勝17敗とリーグで唯一負け越しただけに、工藤監督は「最初が3連戦なので、まずは3連勝することは考えてスタートする。やられたらやりかえす。去年の逆になるように」と苦手意識を払拭(ふっしょく)する3連戦と位置づけた。

 チームは昨季、3年連続日本一を達成したが、レギュラーシーズンは2年連続の2位に終わっている。チーム総得点がリーグ4位の582に終わり、工藤監督は「つながりのある、一気に大量点が取れる打線にしていく。リーグ優勝しなくてはいけないチーム。開幕スタートダッシュをして、ぶっちぎりで勝つくらいのつもりで戦っていかないといけない」と語気を強めた。柳田とともに新加入のバレンティンを中軸に置き、得点力アップを狙う。

 「テレビを通して応援してくださる方がたくさんいる。心を一つに戦う。ホークスらしい野球を見せ、秋には笑って終われるシーズンにしたい」と工藤監督。17年から続く開幕戦の連勝を伸ばし、ファンに歓喜を届ける。

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2020年6月19日のニュース