DeNA ラミレス監督「かなり良いと思える」 4番佐野新主将で22年ぶり優勝に自信

[ 2020年6月19日 05:30 ]

“Vサイン”で引き揚げるラミレス監督(撮影・島崎忠彦)
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 待ちに待った開幕。22年ぶりの頂点を目指すラミレス監督の表情には自信がにじんだ。

 「ついにこの日が来たかという心境。デーバイデーで日々100%でプレーして、それを積み重ねることで優勝に十分な勝ち星が必然的についてくる」

 ソト、ロペス、オースティンの助っ人トリオが名を連ねる超強力打線。先発陣はエースの今永が先陣を切り、新外国人ピープルズ、平良、浜口、井納、ドラフト2位の坂本と続く。絶対的守護神の山崎をはじめ、三嶋、パットン、石田ら救援陣も強固。完成したチームは、開幕前恒例の評論家の順位予想で高評価が並んだ。

 「オースティンの印象がそうさせたのではないか」とオープン戦12球団トップの4本塁打、再開後の練習試合でも3本塁打を放った新助っ人に目を細めた指揮官。「自分が解説者でフラットに見ても、DeNAはかなり良いと思える。高評価をいただき感謝していますし、それだけのチーム力があると思うので期待に応えられれば」と不敵に笑った。

 自信を持ってつくり上げたチームの中心を託すのが主将で4番に指名した佐野だ。筒香に代わる大役に指名し「打率・280~290。15~20本塁打、70~80打点挙げる能力は十分にある」と期待を口にした。新たなチームの顔は出陣を前に「プロに入ってから感じていないような緊張感。それを力に変えられるようにと思っている」と表情を引き締めた。

 シーズンは120試合に削減され、出遅れは許されない。佐野は「例年以上に1試合の重みを感じると思う。いいスタートを切れるよう明日から勢いを付けてやっていきたい」とスタートダッシュを誓った。ラミレス体制5年目。スローガンに「NEW GENERATION IS HERE.」(新しい世代は、もうすでにここにある)を掲げて生まれ変わったチームが、新時代を切り開く。 (町田 利衣)

 ≪スポニチ評論家8人中が半数1位予想≫開幕前の企画で本紙評論家8人中4人がDeNAの優勝を予想。その他の4人も2位に挙げ、全員が巨人との2強と見ている。

 元監督の牛島和彦氏は「筒香が抜けたが、佐野が4番に定着できれば迫力のある打線が組める。外国人選手の1軍登録枠が5人になるのも有利」と評し、02、03年に投手コーチを務めた森繁和氏も「外国人の出来次第で順位は大きく変わると思う。ソト、ロペスにオースティンを含めた打線は怖い」と太鼓判。前監督の中畑清氏は2位と予想し「今永を中心とする先発左王国をどこまで築けるか」とポイントを挙げていた。

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