オリックス・山岡、開幕連敗ストッパーに!「チームが乗っていける投球で勝ちたい」

[ 2020年6月19日 05:30 ]

キャッチボールで調整する山岡(撮影・成瀬 徹)     
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 オリックスは18日、京セラドーム大阪での全体練習で最終調整に努め、3年ぶりの本拠地開幕に備えた。2年連続2度目の開幕投手を任された山岡泰輔投手(24)はチームとして10年ぶりの開幕戦勝利にとどまらず、開幕ダッシュを呼ぶ快投を誓った。

 山岡はエースに求められる役割を分かっていた。大役は2年連続2度目。翌日に迫った本番を見据えて、緊張感を漂わせた。

 「(開幕戦の連敗は)止めるつもりです。単に連敗を止めるだけではなく、初戦でチームが乗っていけるような投球をして勝ちたい。開幕ダッシュを決めたチームが上位にいく可能性は高いと思う。勢いが大事なシーズンになると思うので」

 開幕戦は8連敗中。最後の勝利は金子(日本ハム)が楽天を相手に完封勝利した10年までさかのぼる。不名誉記録の阻止を“最低ライン”に設定し、加えてチームを上昇気流に乗せる快投を披露する構えを示した。

 コロナ禍の影響で試合数は120試合、開幕2カード目からは8月下旬まで同一カード6連戦の変則日程が続く。昨季最下位からの逆襲を期すオリックスにとって例年以上に開幕ダッシュは重要。西村監督からも「最初から勢いに乗るのか、そうでないかで変わってくる。スタートダッシュできれば一番良い」と背中を押された。

 データも心強い。山岡は昨季楽天戦は7戦6勝(1敗)と好相性を誇った。ロッテからFA移籍した新戦力の鈴木大に対しても同11打数1安打と苦にしない。「僕自身は得意、苦手はないです。相手もプロなので1年終われば対策も取る。でも、それを上回れる準備はしてきました」。代名詞の縦横のカットボールやスライダーに加えて、今季は新球シュートを習得。今季も“楽天キラー”としての期待が膨らむ。

 3年ぶりの本拠地開幕。キャッチボールやブルペン投球などで最終調整を終えた。日本ハムとの昨季開幕戦は2点リードの8回に追いつかれ、勝利を逃した。「去年も投げて、でも、勢いに乗るということはできなかった。(山本)由伸と2人でやっていければ勝ちも増えていく。そういう投球をしたい」。苦い経験を飛躍の糧とし、エースが待ちに待ったマウンドに上がる。
(湯澤 涼)

 ○…オリックスは12年から昨季まで開幕戦は8連敗。引き分けを挟まないものでは52~59年の東映(現日本ハム)に並ぶパ・リーグワースト記録だ。11年は引き分けで、10年を最後に勝利がない。10年連続未勝利なら、パでは76~85年の西武(1分けを挟んで9連敗)と並ぶワースト記録になる。ちなみ開幕戦連敗のプロ野球記録は91~01年の阪神の11連敗。

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