巨人・坂本“ぶっつけ”開幕あるぞ!球団通算6000勝へ 原監督「14時59分まで」見極める

[ 2020年6月19日 05:30 ]

練習中, 原監督(左)と話し合う坂本(球団提供)
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 巨人は19日、東京ドームでの伝統の一戦となる阪神戦で球団通算6000勝を目指す。同球場で全体練習を指揮した原辰徳監督(61)は改めて2年連続リーグ優勝に向けて決意を表明。新型コロナウイルスで陽性反応を示して入院し、12日に退院したばかりの坂本勇人内野手(31)も1軍に合流して元気に練習を行い、節目の白星を目指す大一番に先発出場する可能性もある。

 「高揚感」と「緊張感」、そして、いよいよ始まるという「期待感」。報道陣に対応した原監督は特別なシーズンに向け3つの感情を口にした。そんな指揮官が練習で熱視線を送ったのはリーグ連覇の鍵を握る坂本。状態については「全く違和感はない。ベッド、夢の中で試合も相当したらしいよ」と冗談交じりに太鼓判を押した。

 大事な初陣だが、120試合も見据えている。指揮官は「ぜひ開幕は出てくれとか、そういうことは言っていません。勇人の場合は、明日の14時59分ぐらいまでに決めればいい」と体調面に配慮する姿勢を変えず、ぎりぎりまで見極める方針だ。

 坂本は10日間の入院生活を経て12日に退院。2軍戦に2試合出場して15日ぶりに東京ドームに戻った。フリー打撃では広角に鋭い当たりを連発し、4本の柵越えも放った。遊撃で約30分もノックを受け確認作業も行った。

 状態次第で開幕戦にスタメン出場する坂本は広報を通じ「開幕を迎えられることをうれしく思う。感謝の気持ちを持ってシーズンを戦っていく」とコメントした。1軍出場は2日の練習試合の西武戦が最後。「ぶっつけ」での大一番に並々ならぬ意欲が見える。

 プロ野球史で最も遅い開幕戦で史上初の球団6000勝がかかる。原監督は「6000という数字は早めにクリアしたい。先輩たち含めてみんなで勝ち取ってきたもので目標はさらに高いところにある」と言った。リーグ連覇、そして8年ぶり日本一も狙う。坂本も「自分もピースとして日本一を目指し精進していく」と呼応した。

 原監督は打順について「勇人の部分だけであとはもう決まっている。やみくもに理想的なことを言える状況じゃない。彼に時間を与えた」と語ったが「船出するのであればみんなと一緒」と特別扱いはしない。誰もが経験のないシーズン。通算1024勝の名将は冷静に職務を全うする。(神田 佑)

 ≪巨人生え抜き6人目金字塔 2000安打あと「116」卓上メーター発売≫通算2000安打まであと116本としている坂本のカウントアップグッズ「HAYATO METER」が、19日正午から球団公式通販サイトで販売される。持ち運び可能なサイズで、応援時に掲げたり、卓上に置いて安打が出るたびにめくったりできるアイテム。達成すれば巨人の生え抜きでは川上哲治、長嶋茂雄、王貞治、柴田勲、阿部慎之助に次いで6人目となる。

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