“野村野球”継承へ!楽天・克則コーチ 前日父の葬儀終え再合流 ヤクルト同期入団、三木監督と誓う恩返し

[ 2020年2月16日 05:30 ]

練習試合   楽天3―1ヤクルト ( 2020年2月15日    金武 )

<練習試合 楽・ヤ>三木監督(左)と話す野村コーチ (撮影・白鳥 佳樹)
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 11日に死去した野村克也氏(享年84)が指揮を執った楽天とヤクルトが15日、沖縄県金武町で練習試合を行い、黙とうをささげるなどして偉大な足跡を残した元監督を追悼した。今季から指揮を執るヤクルト・高津臣吾監督(51)と楽天・三木肇監督(42)の「教え子対決」は3―1で楽天が勝利。葬儀を終え、合流した野村克則作戦コーチ(46)は「野村野球」の継承を誓った。

 キャンプ地の沖縄から「野村イズム」を天国へと届けた。試合前、楽天とヤクルトの両軍がともにベンチ前に整列。ユニホームの袖に喪章が着けられ、3830人の観衆とともに1分間の黙とうをささげて哀悼の意を表した。スコアボードの上に半旗が掲げられた中での試合。楽天・三木監督の傍らには、前日に葬儀を終えたばかりの野村1軍作戦コーチの姿もあった。

 「昨日、お見送りをして一段落つきました。正直、気持ちを切り替えられないけど、父がいたら、“早く戻ってちゃんとやれ”と言われると思う」

 亡くなった11日に東京の実家に戻り、悲しみを押し殺してチームに再合流。「今はチームの土台をつくっている大事な時期。野村野球を伝えていくのが役目なので」と言葉に力を込めた。今季から1軍作戦コーチに就き、ヤクルトで同期入団だった4歳下の三木監督と二人三脚でチームづくりを始めたばかりである。突然の悲報にも、野球に人生をささげた父の血を継ぐ者として、目の前の責務を果たすことに集中することで恩返しを誓う。

 くしくも、三木監督とともに現役、コーチで一緒に戦った高津監督が率いる古巣のヤクルトが相手だった。2盗塁に加え、犠打や犠飛、エンドランや進塁打など小技を駆使した緻密な野球を展開。「野村ID」に源流を持つ「考える野球」で競り勝った三木監督は感慨を込めて言った。

 「高津監督と心を込めて試合をさせてもらった。息子さん(克則コーチ)もいて、試合中も“野村さんならどうするだろう”と何度も考えた。空から見てくれていると思う」。今秋、天国で見守る恩師に最高の報告をするために「野村イズム」を浸透させていく。(重光 晋太郎)

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