プロ野球界も苦悩する新型肺炎対策

[ 2020年2月16日 10:30 ]

横浜スタジアムでジェット風船を飛ばすDeNAのファン
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 感染拡大が続く新型コロナウイルスの感染予防対策をめぐり、プロ野球界も頭を悩ませている。各球団が続々と対応策を発表。阪神、DeNA、中日、西武がジェット風船を使用した応援の自粛を呼びかけているほか、ロッテや日本ハム、楽天は選手によるサインや握手といったファンサービスを自粛することを決めている。

 春季キャンプはシーズン中ではなかなか触れ合うことができない選手たちを間近に感じられる数少ない機会だ。近年は球界全体でファンサービスに力を入れているだけに、ある球団のスタッフは「こちらとしても大変心苦しい。ファンのみなさんには申し訳ないが、ご協力いただくしかない」と理解を求める。

 球団内部でも感染を防ぐための措置を講じる動きが加速している。楽天は選手やスタッフに対して人が集まる場所への不要不急の外出を控えるように求めた上で、外出時には時間・場所・同席者の氏名を報告するように通達。球団は「もし感染した場合に、感染経路を明確にさせるために報告を義務づけた」と説明する。

 現時点で沈静化の兆しはみえない。それどころか感染拡大の懸念は強まる一方で、今後は各球団がより難しい対応を迫られそうだ。2月中の練習試合やオープン戦は屋外球場で行われるが、3月のオープン戦やシーズン中はドーム球場でも試合が行われる。密閉された空間に数万の人が集まるとあって、パ・リーグのある球団関係者は「球場には子どもや高齢者の方々も多く来場される。できる限りの対策をとるつもりだが、どうしても限界はある」と頭を抱える。

 別の球団の職員は「グッズショップや来場者プレゼントの配布場所はかなりの人が集まるので感染のリスクは高くなる。球場内の飲食店はどうするのか。営業しないわけにもいかないし…。あらゆる面で方策を考えないといけない」と危機感を募らせる。対応に悩まされる日々は、しばらく続くきそうだ。(記者コラム 重光晋太郎)

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