赤星憲広氏 野村克也さんとの思い出「野球以外で唯一怒られたこと」

[ 2020年2月16日 09:16 ]

スポニチ本紙評論家の赤星憲広氏
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 元プロ野球選手でスポニチ本紙評論家・赤星憲広氏(43)が16日、日本テレビ「シューイチ!」(日曜前7・30)に出演。虚血性心不全のため11日に84歳で死去した野村克也さんについてコメントした。

 赤星氏は2001年阪神に入団。当時の監督が野村さんだった。赤星氏は「1年目から常に毎試合、ある意味、いつも(野村さんの)授業を受けながら試合に出ていた。『赤星だったら何を待つんだ』『僕だったらこう待ちます』『まだまだだな』ってやり取りを常にしていた。結果が出た時に野村さんがすごく喜んでくれて、そのあともう1本サヨナラヒットを打った時に一言、ボソッと『読み勝ちだな』って言われた。すごく褒めていただいた気がした」と振り返った。

 「僕はずっとピッチャーと勝負していると思っていたんですけど、野村さんがキャッチャー目線で考えろと。いろいろなキャッチャーがいる中で、どういう配球をするのかと。常にピッチャーとキャッチャーの(ことを考え)いろいろな見方が僕の中で変わった。僕らがやっている時は、古田さんだったり、谷繁さんだったり、阿部2軍監督だったり、すばらしいキャッチャーがたくさんいた。配球の勉強を1年目からさせてもらい、僕が9年間(プロ生活)をやってきた中であれがあったことは凄く大きかった」と懐かしんだ。

 さらに「とにかく野球が好きな方だなというのは常に思ってきた。ほとんど怒られたことないけど、野球以外のことで唯一怒られたことがあって…」と回顧。「体重が少なかったので、一所懸命ご飯を食べていて、試合前にカツ丼か何かを無理やり食べた。それを野村さんが見て『お前は試合前にそんなに満腹にして頭が働くと思うのか』と怒られた。それ以来、ゲーム前にいっぱい食べるのやめたんです。それまで良かれと思ってやってたんですけど…。本当に野球に通じることすべてを教えていただいた」と感謝。「野球の奥深さを教えていただけたからこそ、新人王、盗塁王取れたと思うので、僕みたいに思っている選手はたくさんいると思う。野村さんの教えを含めて、これから野球をやっている人たちに伝えていけたらと思う。本当に感謝しかないです」と惜しんだ。

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