新井貴浩氏 楽天・松井、先発転向へ左打者への配球がカギ

[ 2020年2月16日 06:45 ]

ヤクルト・宮出ヘッドコーチ(右)と話し込むスポニチ本紙野球解説者の新井氏(撮影・村上 大輔)
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 【新井さんが行く】スポニチ本紙評論家・新井貴浩氏(43)がプロ野球の春季キャンプを巡る「新井さんが行く~侍戦士の春」は東京五輪を控える侍ジャパン候補を中心に近況に迫る。

 楽天の松井は久しぶりの先発マウンドとは思えないくらい落ち着いていたね。守っている野手のことを考え、テンポ良く投げる意識も見えた。攻撃へつなげるには大事なことだと思う。僅差の9回を任される抑えでは、どうしても慎重になって1球ごとの間合いも自然と長くなる。役割の違いを理解し、しっかり考えて投げていた。さすがだね。

 2回には西浦を内角直球で追い込んでから外角低めに沈む球で空振り三振。彼の中で確立した右打者を抑える得意のパターンだ。先発として長い回を投げる上で鍵になるのは、左打者への攻め方かな。初回の左打者2人には抜けた1球以外すべて外角だった。

 昨季も左打者に対しては外角中心の攻めで、球種も直球とカットボールがほとんどを占めた。絶対に本塁打を避けなければいけない抑えとしては必然の傾向だろう。ただ、先発では1試合のうちに同じ打者と3~4度の対戦が回る。外角にかたよってしまうと、打者も絞りやすい。

 得意のチェンジアップも昨季まで左打者にはほとんど使っていなかった。DeNA・浜口ら最近は左打者にもチェンジアップを投げる左投手が増え、しかも有効だ。スタミナ面に心配は感じない。これからイニングを伸ばしていく中で左打者への内角とチェンジアップを試していくんじゃないかな。

 東京五輪も目標にしていると思う。救援での実績は言うまでもない。先発と両方できれば大きな強みになる。注目したい一人だね。

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